懐かしい思い出

あれからもう50年以上もたってしまいました。
父が逝ってもうすぐ4年の歳月が過ぎていきます。
当時私は幼稚園の年少さんで、卒園式に園児代表で送辞を述べる事になっていました。
なぜそうなったのかは定かではないのですが、2つ上の姉が卒園をするし、
父がその幼稚園の父母会の役員をしていた関係でしょう。
遊びたくて中々覚える事が出来ずに
泣き虫の私は泣いてばかりでした。
卒園式の前の日にようやく全部言えるようになりました。
今日買い物に行って同じお菓子を見つけました。
そして思い出しました。
「桜のつぼみも膨らんでもうすぐ春がやってきます。お兄さん、おねえさんご卒園おめでとうございます。・・・・」
50数年たった今でもこのフレーズはいつも思い出す事ができます。
なぜ、母ではなくて父が教えてくれたのかは分かりません。
全部覚えたら父が自転車の前に乗せてくれて
近所の駄菓子屋で買ってくれたのがこの三角ぼうしのお菓子でした。
それを涙と一緒に食べたのを覚えています。
あの頃の私は泣き虫だったけど、今も変らず涙もろいおばさんです。