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京大下しリーグ3位のレイバンズ 名古屋で西日本決定戦へ

2019-11-13 16:04:31 | ニュース
 11月10日に大阪・万博記念競技場で行われた、アメリカンフットボール関西学生リーグ最終戦。神戸大は京大を16−7で破り、5勝2敗で11年ぶりのリーグ3位に。この結果、神戸大の全日本大学選手権決勝「甲子園ボウル」進出をかけた全日本大学選手権(西日本代表校決定戦)への初出場が決まった。関西3位の神戸大は、11月17日(日)13時からの2回戦で、東海・中四国代表戦を勝ち上がった中京大と、名古屋市港サッカー場で対戦する。〈綿貫由希〉


(写真1:神戸大の勝利が決まった瞬間、喜ぶ選手達 2019年11月10日午後、万博記念競技場で=写真提供レイバンズ)

第2Q開始直後、神戸大が先制

 神戸大初の全日本出場をかけた運命の一戦は11月10日正午から大阪・万博記念競技場で行われた。第2Q開始直後、相手陣27ヤード付近から、#11中谷がFGを決めて先制。6-0とリードを奪って前半を折り返す。


(写真2:#80戸澤が要所でナイスキャッチ、オフェンスのリズムをつくる。2019年11月10日、万博記念競技場で=写真提供レイバンズ)

迫る京大を森分の65ydsランで突き放す

 第4Q、#11中谷のFGでさらに3点を追加するも、京大が2ydsTDランを決め9-7と2点差まで追い上げられた。しかし、ここで#27森分がビックプレーを見せる。自陣36ヤードからの攻撃で、左サイドを一気に走り抜け65ydsラン。京大を16ー7と大きく突き放し、神戸大はここ一番の勝負を制した。


(写真3:#27森分が4Qに65ydsTDランで京大を引き離す。2019年11月10日、万博記念競技場で=写真提供レイバンズ)

関学と立命が両校優勝 神戸大が3位で初の西日本代表決定戦へ

 今季の関西リーグは、立命が関学を18―7で下して、ともに6勝1敗となり、関学と立命が両校優勝となった。また今試合の勝利で神戸大はリーグ成績5勝2敗に。勝率が同じ関西大と並び3位となったが、直接対決で神戸大が勝利しているため、神戸大が関西3位校に。
 今年から関西3位にも西日本代表を決めるトーナメント出場権が与えられたため、神戸大は初めて「甲子園ボウル挑戦権」を得ることになった。

中谷主将「慢心せず、立命、関学を倒すことを考える」

 主将で今試合3度得点を挙げた#11中谷選手(法・4年)は、「リーグ最終戦ということもあって全員の気持ちが一段と高まっていた。当日の集合の時点でそれがみんなから伝わってきた。その気持ちがどんな試合展開になっても切れないまま試合終了まで続いたことが勝ちに繋がった」と試合を振り返る。また、「ここで慢心せず立命、関学を倒すことを考えて努力していく。初めてのトーナメント出場、相手、フィールドでの試合だが、いつも通り自分たちのフットボールをして勝つ」と、次の西日本代表決定戦への意気込みを語った。


(写真4:西日本代表校決定戦への闘志がみなぎる中谷建司主将。2019年11月10日、万博記念競技場で=写真提供レイバンズ)

今季の台風の目だったレイバンズ 関大を3位から引きずり下ろす

 神戸大レイバンズは1年のブランクの後、一昨年2部から昇格。去年は5位だった。
 約8割が大学までアメフト未経験。監督を置かず、ヘッドコーチと学生で構成するチームだ。
 そのレイバンズは、今年はまさにリーグの“台風の目”だった。
 9月7日に行われた第2節では、神戸大は2008年以来11年ぶりに関大に勝利。2015年を除いて2011年以降3位が定位置だった関西大の出鼻をくじいた。
 9月29日の第4節では、強豪関学相手に第2Qで逆転したものの、15-17で惜敗。関学にあわや土がつくという展開まで迫った。

 関西学生リーグは、2位以下で同順位に3校が並んだ場合は抽選に、同順位に2校が並んだ場合は直接対決の勝敗で決まる。
 最終節で関学が立命に勝っていれば、立命、関大、神戸大が抽選になるところだった。しかし関学が立命に敗れたため、5勝2敗で並んだ神戸大と関大のうち、直接対決で関大に勝っていた神戸大が3位の座をもぎ取った。
 立命、関学は両校優勝だが、西日本代表校決定戦には立命大が「関西1位」、関学大は「関西2位」として出場する。
 
 神戸大レイバンズは、11月17日(日)13時からの2回戦で、東海・中四国代表戦を勝ち上がった中京大と、名古屋市港サッカー場で対戦する。なお名古屋市港サッカー場へは、名古屋駅から、あおなみ線「野跡」駅下車、徒歩8分。

《関西学生アメリカンフットボール ディビジョン1》
(11月10日、万博記念競技場)
 神戸大 0 3 3 10=16
 京 大 0 0 0  7= 7

《関西学生アメリカンフットボール ディビジョン1 最終順位》
 順列  校 名 勝敗
 1−1 立 命 6−1−0 2年ぶり12度目の優勝
 1−2 関 学 6−1−0 2年連続57度目の優勝
 3−3 神戸大 5−2−0
 3−4 関 大 5−2−0
 5   京 大 3−4−0
 6−6 近 大 1−5−1
 6−7 同 大 1−5−1
 8   龍谷大 0−7−0
  ※立命と関学は両校優勝。
  ※同率6位の近大、同大は直接対決で引き分けだったため抽選で順位決定。

▽試合日程(関西学生アメリカンフットボール連盟サイト):
 http://www.kansai-football.jp/schedule/schedule2019_atm.html

▽星取表(関西学生アメリカンフットボール連盟サイト):
 http://www.kansai-football.jp/table/2019atm_div1.html

▽全日本大学選手権・甲子園ボウル公式サイト(含む西日本代表校トーナメント戦):
 http://www.koshienbowl.jp/2019/



秋晴れに恵まれ2日とも盛況 第40回迎えた六甲祭

2019-11-13 13:26:45 | ニュース
 11月9日(土)と10日(日)の両日行われた第40回六甲祭。両日とも秋晴れに恵まれ、多くの近隣市民、他大学生、高校生らでにぎわった。1980年に始まった六甲地区の“統一学園祭”の40年の節目は、盛況のうちに幕を閉じた。


(写真:秋晴れのもと第40回六甲祭が始まった。 2019年11月9日午前11時57分 六甲台本館前で)

 初の試みだったのは、初日の六甲台講堂で開催された「ミスターキャンパスROKKO」。理学部数学科4年の佐藤冬倭(さとう・とうい)さんが初代グランプリに輝いた。
 応援団総部が、今春新入団員を迎えて体制が整い、2日目の後夜祭ステージが6年ぶりに復活したのも話題だった。応援歌とエールが、久しぶりに六甲祭にこだました。
 
 メイン行事は、2016年から2018年まで阪神タイガースの監督を務めた金本知憲さんの講演会。初日午後、六甲台講堂で、サイン抽選会も合わせて行われた。
 また、恒例の「お笑いライブ」には、2018年キングオブコント3位で、テレビのバラエティーに引っ張りだこのチョコレートプラネットが招かれた。狂言師・和泉元彌のものまねで人気の長田庄平さんと、ヘアメイクアーティストのIKKOさんのものまねでブレイクした松尾駿さんのコンビが、六甲台グラウンドのメインステージをわかせた。
 このステージでは、神戸大コンビのネイビーズアフロの“凱旋ライブ”も注目された。今年4月、「いつ呼んでくれるんだよ!」とツイートしていたボケの皆川勇気さん(2015年・発達卒=26)と、ツッコミの羽尻紘規さん(工中退=27)を迎えて大いに盛り上がった。
 皆川さんは、当日のツイートに、「母校、神戸大で漫才して来ました。後輩たち含め、1000人ものみなさんが見てくださったみたいです。感無量。毎年呼んで欲しい」と喜びのコメントをつぶやいた。


(写真:模擬店もにぎわった六甲祭。2019年11月9日午前11時59分 六甲台講堂前で)

 園遊会ステージでは11月10日、文学部3年でシンガーソングライタの、ひろせむつみさんによるライブが行なわれた。ひろせさんは1年生のからこの園遊会ステージで演奏してきた。
 この日はCDでリリースもされている「あざやか」を含む7曲が演奏され、爽やかな秋晴れのもと、ひろせさんののびのびとした歌声が響いた。
 「1年生のときはとても緊張したけど、3回目なので楽しく演奏できました。天気も良く、学祭の活気が感じられました」と、ひろせさんは満足そうに話してくれた。
 園遊会ステージではこの他にも杖道同好会、居合道部、合気道部、応援団総部、コピーダンスサークルEtoileによるパフォーマンスや、アカペラサークルGhanna Ghannaによる演奏、軽音II部によるライブが行われ、六甲祭を華やかに彩った。


(写真:ひろせむつみさんの園遊会ライブも3回目。2019年11月10日 六甲台本館前で)

 模擬店では、定番のたこ焼き、焼きぞば、フランクフルトに混じって、話題のタピオカを使ったドリンクがパンフレットで確認できるだけで3店あった。
 前庭エリアのブースでは、神戸市保健所医務薬務課が「薬物乱用防止啓発活動」のテントを出展。
また、第1学舎(六甲台本館)では、神戸大入試課が恒例の「入試個別相談会」を、メディア研が「阪神・淡路大震災写真パネル展とトークセッション」を行うなど、ユニークな屋内企画も見られた。

40年の節目も盛況のうちに幕を閉じた

 六甲祭は、1980年に始まり、今年で40回を迎えた。
 それまで、経済・経営・法学部が「六甲台祭」を、文・理・農学部エリアでは「ハイツ祭」を行うなど、広い六甲地区のキャンパスで分散して行われていた学園祭を、現在の六甲台第1キャンパスに集約して“統一学園祭”としてスタートした経緯がある。
 六甲台グラウンド、六甲台講堂、前庭などのスペースを有機的に使って、来場者も回遊しやすい会場設定がすっかり定着した。
 阪神大震災のあった1995年も途切れず続いた六甲祭は、40年の節目も盛況のうちに幕を閉じた。


(写真:正門に入ってすぐの野外ステージでは、今年もロックが響き渡った。2019年11月9日14時50分 六甲台正門階段で)


(写真:園遊会ステージには大勢の来場者。2019年11月9日14時00分 六甲台本館前で)


(写真:秋深まる中、暖かな陽射しのもとで繰り広げられるパフォーマンス。2019年11月9日14時00分 六甲台本館前園遊会ステージで)