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来季どこまで暴れるか レイバンズ赤い旋風に期待

2019-11-24 21:45:03 | ニュース
 甲子園ボウル出場を決めるアメリカンフットボール全日本大学選手権・西日本代表校決定戦の準決勝で、神戸大は7-26で関学に敗退。今季の戦いの幕を閉じた。しかし、「台風の目」と言われたレイバンズの今シーズンの活躍はメディアや他大学からも注目を集め、学内では応援席を真っ赤に染めようというキャンペーンが広がるなど新しいムーブメントも。赤いレイバンズは、来季どこまで暴れてくれるか、期待が高まる。<小野花菜子>


(写真:“真っ赤”に染まった応援スタンド 2019年11月24日、吹田市の万博記念競技場で)

 「関学、神戸大に快勝」(11月24日 スポーツ報知電子版)、「関学、ライン戦で神戸大を圧倒」(11月24日 産経新聞電子版)…。
 西日本代表校決定戦の準決勝は、フィジカル面では圧倒的に関学が上だった。何度もQBサックを決められるなどじわじわ押し負ける展開が多かった。中谷主将が試合後コメントしたように、ファンブルでボールを取られる場面があるなど、ミスが続いたことも敗因につながった。
 しかし、最終4Q、神戸大は#19是澤から#27森分への52ydsのロングパスが成功。最後は#34東瀬の中央ランでタッチダウンが成功し、#11中谷のキックも成功し一矢報いるなど、潜在的な力を見せた。

 振り返れば、レイバンズは、今年はリーグの“台風の目”と言われた。
 9月7日の第2節で、神戸大は2008年以来11年ぶりに関大に勝利。2015年を除いて2011年以降3位が定位置だった関西大の出鼻をくじいた。
 9月29日の第4節では、強豪関学相手に第2Qで逆転。関学にあわや土がつくという展開まで迫った。
 結果、関西リーグで神戸大は11年ぶりに3位に。今年から関西3位にも西日本代表を決めるトーナメント出場権が与えられたため、神戸大は初めて「甲子園ボウル挑戦権」を得ることになった。

《2019年関西学生アメリカンフットボール ディビジョン1 最終順位》
 順列  校 名 勝敗
 1−1 立 命 6−1−0 2年ぶり12度目の優勝
 1−2 関 学 6−1−0 2年連続57度目の優勝
 3−3 神戸大 5−2−0
 3−4 関 大 5−2−0
 5   京 大 3−4−0
 6−6 近 大 1−5−1
 6−7 同 大 1−5−1
 8   龍谷大 0−7−0
  ※立命と関学は両校優勝。
  ※同率6位の近大、同大は直接対決で引き分けだったため抽選で順位決定。

 また、多くのメディアが神戸大レイバンズを取り上げた。
 「アメフト・神戸大、今季充実 関西2強と再戦目指す」
  (10月6日 日本経済新聞
 「王者に善戦など神戸大の大躍進は意識改革」
  (10月30日 日刊スポーツ
 「神戸大『国立の雄』へ一歩 アメフト部、全日本選手権切符」
  (11月15日 毎日新聞東京夕刊
 「神大アメフト 進撃の赤」
  (11月22日 読売新聞兵庫県版

 スタジアムの外でも、レイバンズOB有志が、応援席を真っ赤に染めようという「 #神戸大のスタンドに1万人 」のハッシュタグ拡散キャンペーンをSNS上で展開。実際、西日本代表校決定戦準決勝のスタンドは“赤い応援”で大いに湧いた。
 レイバンズ応援を原動力に、大学自体を盛り上げようという機運も広がっている。

 中谷主将の「これからは日本一を当たり前に目指せるチームにして欲しい」という言葉を受け、来季レイバンズがどこまで暴れるか。
 学内外への赤い「レイバンズ効果」を、神戸大関係者はもちろん、アメフトファンは大いに期待しているはずだ。


(写真:2019年11月17日 名古屋市港サッカー場で)


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▽11月24日「『悔しいが、やり切った』 レイバンズ中谷主将」
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▽11月24日「よくやったレイバンズ! “赤い”声援がこだましたスタンド」
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▽11月24日「レイバンズ7-26で関学に敗退  甲子園ボウルへの道、惜しくも絶たれる」
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▽11月18日「11月24日の対関学アメフト決戦 『スタンドを真っ赤に染めよう!』作戦始動」
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▽11月17日「レイバンズ、中京大を下し準決勝進出 11月24日に関学と対決」2019-11-17 15:45:17
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▽11月10日「レイバンズ、京大下し3位に アメフト全日本へ」
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▽10月14日「23-7で龍谷大に快勝 アメフトあと2戦」
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▽9月29日「強豪関学に惜敗 アメフト秋季リーグ第4節」
  https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/f5cd13870048e667e4854ba410fb6477
▽9月21日「立命に完敗、3連勝ならず アメフト秋季リーグ第3節」
  https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/9c868371d6249839c8ac818cf1ea6d5b
▽ 9月7日「関大を11年ぶりに破る アメフト開幕2連勝」
  https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/c36701da7b452f47d913653aeeb70125
▽ 8月31日「近大を7−0で破る アメフト秋季リーグ初戦」
  https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/bd4eace819f5dcba827e85f5d0747b52




「悔しいが、やり切った」 レイバンズ中谷主将

2019-11-24 18:21:19 | ニュース
 甲子園ボウル出場を決めるアメリカンフットボール全日本大学選手権・西日本代表校決定戦の準決勝で、関学に敗れたアメリカンフットボール部レイバンズの中谷建司主将(法・4年)は、「チーム内のミスが続いたことが敗因だと思う」と試合を振り返り、日本一になれなかったのは悔しいが、やり切ったと思う」と、目を潤ませながら語った。


(写真:試合後、記者の質問に答える中谷建司主将。 2019年11月24日午後、吹田市の万博記念競技場で)

 試合後、記者に囲まれた中谷主将は、「勝ちに行くつもりで戦った。前半は難しかったが、ミスをおそれず次のプレーをすることを心がけた。関学の強さ自体はリーグ戦の時と差は感じなかったが、チーム内のミスが続いたことが敗因だと思う」と、試合を振り返った。

 今季、「甲子園ボウル」進出をかけた全日本大学選手権の西日本代表校決定トーナメントに初出場したことについては、「レイバンズの歴史を変えようと頑張った。日本一になれなかったのは悔しいが、やり切ったと思う」と、少し目を潤ませながら語った。
 また、「後輩に後を託したい。4年生は厳しく言うこともあったけど、ついてきてくれた後輩たちに感謝している。これからは日本一を当たり前に目指せるチームにして欲しい。これからもサポートします」と、後輩に労いのことばをかけた。

 多くの学生、卒業生、応援団がスタンドに駆けつけたことについては、「まだまだアメフトは知名度低いけど、たくさん(の人が)来てくれてうれしい」と感謝のことばを述べ、大学生は他の部活に興味無いかもしれないけど、レイバンズに興味持って貰えるようにこれからもがんばりたい」と答えた。



よくやったレイバンズ! “赤い”声援がこだましたスタンド

2019-11-24 17:29:02 | ニュース
 レイバンズOB有志が呼びかけた、「#神戸大のスタンドに1万人 」キャンペーンの後押しもあって、11月24日、大阪・万博記念競技場で行われたアメフト全日本大学選手権・西日本代表校決定戦準決勝のスタンドには、多くの学生、卒業生が駆けつけ、熱い声援を送った。


(写真:第4Q、神戸大の得点に喜ぶ応援スタンド)

 観客はみなチームカラーの「赤色」のシャツやキャップ、タオルを身につけて応援。応援団やレイバンズチアらの掛け声に合わせた、“赤い”大声援が万博記念競技場にこだました。
 第4クウォーター、ロングパスが成功すると、観客席は総立ちに。さらに#34東瀬のタッチダウンが成功すると、赤一色の応援席はハイタッチをしたり、手を取り合ったりしながら喜びあった。

 赤いトレーナーを身につけ応援に駆けつけた選手の関係者たちも、「息子はメンバーに恵まれていたと思う。たくさんのOB、OGの方に支えられて頑張っていた」(中谷主将のお母さん)、「惜しいプレーも多かったけれど、全国という初の舞台に進出してくれて、夢をもらえた」(4年生、岸選手のお母さん)と、息子たちの活躍に晴れ晴れとした表情。

 レイバンズ後援会の古賀貢会長は、 「選手たちの成長を実感できた。1度は(2017年度は)2部リーグに転落することもあったけど、そこから3年で全日本出場は快挙だ」と、選手たちの活躍を称えた。

「#神戸大のスタンドに1万人」キャンペーンを企画した、レイバンズOBの関藤智明さん(1993年・教育卒)の話。「応援団、大学広報、レイバンズ後援会、レイバンズファンクラブ、そして保護者の方々と多くの方にご協力いただいた。実際の観客数は聞いていないが、関学よりも多かったのではないかという声も聞いたので、実施して良かった。私の現役時代にはフィールド内で地響きを感じるような声援をもらった経験がある。学生のみなさんは試験期間中ということであまり観戦に来られなかったのではないかと思うが、来年以降は今回のノウハウを活かして、さらにブラッシュアップさせたい」。



(写真:「打倒関学」の声援を呼びかける応援団)


 

 

レイバンズ7-26で関学に敗退  甲子園ボウルへの道、惜しくも絶たれる

2019-11-24 16:03:54 | ニュース
 11月24日、大阪・万博記念競技場で行われた、甲子園ボウル出場を決めるアメリカンフットボール全日本大学選手権・西日本代表校決定戦の準決勝で、神戸大レイバンズは7-26で関学ファイターズに敗退。甲子園ボウルへの道は絶たれた。応援席からは、今季健闘したレイバンズに惜しみない拍手が送られた。<綿貫由希、長谷川雅也>


(写真:試合終了後、応援席に深々と頭を下げるレイバンズ 2019年11月24日午後、吹田市の万博記念競技場で)

 試合は序盤から関学に圧倒される展開に。第1Q開始3分、関学#21三宅にTDを決められ先制点を許すと、同Q残り39秒でも再び#21三宅にタッチダウンを奪われて0-13。第2Qでも関学#11大村のランでさらに6失点。続く神戸大の攻撃、#81岡庭へのパスが成功し、自陣42ydsまで前進するものの、関学に阻まれ得点ならず。0-19で前半を折り返した。

 ハーフタイム後、第3Qでも関学ペースの試合展開が続く。3Q半ば、着々とFDを決め48ydsまで迫ってきた関学を神戸大#99岸が壁となって食い止めるも、その後ロングパスでゴール前まで運ばれパスタッチダウンを許す。関学に0-26とさらに点差を広げられたまま反撃ならず3Qが終了。

 迎えた最終第4Q、もう後がない神戸大はここから果敢な攻めをみせる。4Q残り11分、神戸大#98小林が走ってギャンブル成功、自陣45ydsまで進む。さらに#19是澤から#27森分へ52ydsのロングパスが成功し、自陣から一気にゴール前2ydsへと迫ると、最後は#34東瀬の中央ランでタッチダウン成功し、#11中谷のキックも成功。


(写真:第4Q、#19是澤から#27森分へ52ydsのロングパスが成功)

 しかしこれが神戸大の今試合唯一の得点となった。残り3分、神戸大は#1品田へのロングパスを成功し一気にゴール前10ydsまで迫るが、ここは惜しくもTDならず。
 その後ギャンブル失敗しターンオーバーで攻守交替、関学がゆっくりと時間をかけた攻撃で時計を進め、そのまま試合終了。

 神戸大は7-26で関学に敗退、悔しくもアメフト関西学生リーグでの雪辱を果たすことはできなかった。

 試合後、レイバンズの選手たちは、応援席に向かって「1年間応援ありがとうございました」と深々と一礼し、ピッチを去っていった。感情がこみ上げて泣き出す選手の姿も。悔しさからか、選手控え室でも涙する選手が多く見られた。