神戸大ラグビー部は6月26日、大阪公立大学杉本グラウンド(大阪市住吉区)で行われた第92回三商戦で、大阪公立大と対戦。試合は、互いに点を取り合う展開となったが、同点の後半30分、神戸大が主将の南竜太郎のトライで勝ち越す。そのままリードを守って、33―19でノーサイド。3年振りの開催となった大公大との三商戦は、神戸大が2016年以来の白星で飾り、通算成績を41勝46敗5分とした。同じ旧三商大である一橋大との試合は現在、8月頃に予定されている。<本多真幸>
(写真:後半30分ごろ、勝ち越しのトライを決めた#13南は、チームメイトに迎えられる。2022年6月26日、大阪公立大学杉本キャンパスグラウンドで撮影。)
直近3年(2017年、2018年、2019年)の三商戦全てで、神戸大は大市大(当時)に敗北を喫しているが、昨年12月に行われたBCリーグ入替戦では、神戸大が46-5で圧勝している。新しく生まれ変わった大公大を相手に、三商戦での6年ぶり勝利をつかめるかが注目された。
試合は10時半にキックオフ。開始直後から神戸大は自陣の深くまで攻めこまれ、トライとゴールで0-7と先制される。一方の神戸大は13分頃に敵陣ゴールライン手前まで達したが得点できなかった。それでも、21分、ハーフライン付近で形成したラックから神戸大がボールをつなぎ、#13南竜太郎がトライを決めて、5点を返す。
しかし、その直後の24分、大公大が高く蹴り上げたボールを神戸大は取れず、そのままボールをキャッチした大公大の選手に、手薄になっていた自陣の右手前を抜けてトライを決められ、勝ち越しを許した。
序盤は大公大のペースで進んだが、ここから神戸大の反撃が始まる。神戸大は細かいゲインやスクラムからのパスで少しずつ前進し、30分、#11北川智琉がトライを決めるとともに、#15田中弦が今試合初のコンバージョンゴールを決めた。前半終了間際の40分には、神戸大が、ハーフライン付近でのマイボールラインアウトから、逆サイドへボールをつないで勝ち越しを決め、19-14のリードで折り返した。
(写真:コンバージョンゴールを決める#15田中現 神戸大ラグビー部提供)
後半の始めも、大公大に攻め込まれる。4分、自陣ゴールライン前まで詰められるも防ぎきれず、トライを決められ19-19の同点とされる。ここからしばらくはお互いにボールの奪い合いとなり、神戸大が何度かチャンスを作るも決めきれない膠着状態が続く。
しかし、30分頃、大公大が反則で1人退場となり、神戸大が人数的優位を作る。敵陣22メートルライン付近でモールを形成し、そこからパスを受け取った#13南が、ガラ空きになった敵ゴールライン中央へと駆け抜け、均衡を破った。後半終了間際のプレーでは、#13南がこの試合3度目のトライを決め、#15田中も、難しい距離だったが、コンバージョンゴールを成功させてダメ押しした。そのまま最終スコア33-19でノーサイドとなり、神戸大が勝利。三商戦での通算成績を41勝46敗5分とした。
(写真:勝ち越しのトライを決める#13南)
試合後にはレセプションが行われ、両チームの主将やOB、また、一橋大OBらによる挨拶や部歌の合唱、記念撮影などが行われた。挨拶で神戸大の南主将は、「伝統ある試合でしっかり準備してきたし、負けられなかった。(三商戦)をこれからもずっと続けられたらと思っている。」と述べた。
(写真:レセプションで、愛唱歌「商神」を歌う神戸大ラグビー部)
(写真:部歌を歌う大公大ラグビー部)
「旧三商大」とは、旧学制において商科大学であった一橋大、神戸大、大公大(旧大市大)の3大学を指す通称である。スポーツにおけるこれらの大学の交流戦は特に、「三商戦」と呼ばれる。現在の優勝回数は、神戸大が22回、大公大が23回、一橋大が33回で、今年の一橋大との試合は8月に予定されている。
試合後の各選手のコメント
#13南龍太郎主将(営4年)―
「序盤は、一人一人の焦りからミスが生まれ、相手に主導権を渡すことになってしまったのは大きな課題。しかし途中から、敵陣でプレーすることを意識するよう修正し、後半に点差を開くことができたのはよかった。全体的にアタックではやりたいことができたが、ディフェンスはもっと規律をもって、相手にプレッシャーをかけていけるようにしたい。」
#12南俊輔(済2年) 南竜太郎のトライに繋がるパス。ー
「緊張もあって足をつることもありましたが、なんとか初めてフル出場できました。まだまだ体力をつけていきたい。」
《第92回三商戦 vs大阪公立大@大阪公立大学杉本グラウンド(大阪市住吉区)》
神戸 大公
前半 19-14
後半 14- 5
合計 33-19
出場メンバー(神戸大)
1川本将太(法2年)
2岸本隆宏(工3年)
3藤田想真(法4年)
4大原悠利(農4年)
5伊藤一真(国人3年)
6高崎爽矢(営3年)
7西悠太(営4年)
8辻佑記(国人4年)
9岸村開(工2年)
10伊藤陸(済2年)
11北川智流(済4年)
12南俊輔(済2年)
13南竜太郎(営4年)
14平田亘(海政2年)
15田中現(国人4年)
了
(写真:後半30分ごろ、勝ち越しのトライを決めた#13南は、チームメイトに迎えられる。2022年6月26日、大阪公立大学杉本キャンパスグラウンドで撮影。)
直近3年(2017年、2018年、2019年)の三商戦全てで、神戸大は大市大(当時)に敗北を喫しているが、昨年12月に行われたBCリーグ入替戦では、神戸大が46-5で圧勝している。新しく生まれ変わった大公大を相手に、三商戦での6年ぶり勝利をつかめるかが注目された。
試合は10時半にキックオフ。開始直後から神戸大は自陣の深くまで攻めこまれ、トライとゴールで0-7と先制される。一方の神戸大は13分頃に敵陣ゴールライン手前まで達したが得点できなかった。それでも、21分、ハーフライン付近で形成したラックから神戸大がボールをつなぎ、#13南竜太郎がトライを決めて、5点を返す。
しかし、その直後の24分、大公大が高く蹴り上げたボールを神戸大は取れず、そのままボールをキャッチした大公大の選手に、手薄になっていた自陣の右手前を抜けてトライを決められ、勝ち越しを許した。
序盤は大公大のペースで進んだが、ここから神戸大の反撃が始まる。神戸大は細かいゲインやスクラムからのパスで少しずつ前進し、30分、#11北川智琉がトライを決めるとともに、#15田中弦が今試合初のコンバージョンゴールを決めた。前半終了間際の40分には、神戸大が、ハーフライン付近でのマイボールラインアウトから、逆サイドへボールをつないで勝ち越しを決め、19-14のリードで折り返した。
(写真:コンバージョンゴールを決める#15田中現 神戸大ラグビー部提供)
後半の始めも、大公大に攻め込まれる。4分、自陣ゴールライン前まで詰められるも防ぎきれず、トライを決められ19-19の同点とされる。ここからしばらくはお互いにボールの奪い合いとなり、神戸大が何度かチャンスを作るも決めきれない膠着状態が続く。
しかし、30分頃、大公大が反則で1人退場となり、神戸大が人数的優位を作る。敵陣22メートルライン付近でモールを形成し、そこからパスを受け取った#13南が、ガラ空きになった敵ゴールライン中央へと駆け抜け、均衡を破った。後半終了間際のプレーでは、#13南がこの試合3度目のトライを決め、#15田中も、難しい距離だったが、コンバージョンゴールを成功させてダメ押しした。そのまま最終スコア33-19でノーサイドとなり、神戸大が勝利。三商戦での通算成績を41勝46敗5分とした。
(写真:勝ち越しのトライを決める#13南)
試合後にはレセプションが行われ、両チームの主将やOB、また、一橋大OBらによる挨拶や部歌の合唱、記念撮影などが行われた。挨拶で神戸大の南主将は、「伝統ある試合でしっかり準備してきたし、負けられなかった。(三商戦)をこれからもずっと続けられたらと思っている。」と述べた。
(写真:レセプションで、愛唱歌「商神」を歌う神戸大ラグビー部)
(写真:部歌を歌う大公大ラグビー部)
「旧三商大」とは、旧学制において商科大学であった一橋大、神戸大、大公大(旧大市大)の3大学を指す通称である。スポーツにおけるこれらの大学の交流戦は特に、「三商戦」と呼ばれる。現在の優勝回数は、神戸大が22回、大公大が23回、一橋大が33回で、今年の一橋大との試合は8月に予定されている。
試合後の各選手のコメント
#13南龍太郎主将(営4年)―
「序盤は、一人一人の焦りからミスが生まれ、相手に主導権を渡すことになってしまったのは大きな課題。しかし途中から、敵陣でプレーすることを意識するよう修正し、後半に点差を開くことができたのはよかった。全体的にアタックではやりたいことができたが、ディフェンスはもっと規律をもって、相手にプレッシャーをかけていけるようにしたい。」
#12南俊輔(済2年) 南竜太郎のトライに繋がるパス。ー
「緊張もあって足をつることもありましたが、なんとか初めてフル出場できました。まだまだ体力をつけていきたい。」
《第92回三商戦 vs大阪公立大@大阪公立大学杉本グラウンド(大阪市住吉区)》
神戸 大公
前半 19-14
後半 14- 5
合計 33-19
出場メンバー(神戸大)
1川本将太(法2年)
2岸本隆宏(工3年)
3藤田想真(法4年)
4大原悠利(農4年)
5伊藤一真(国人3年)
6高崎爽矢(営3年)
7西悠太(営4年)
8辻佑記(国人4年)
9岸村開(工2年)
10伊藤陸(済2年)
11北川智流(済4年)
12南俊輔(済2年)
13南竜太郎(営4年)
14平田亘(海政2年)
15田中現(国人4年)
了