新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2020年度、2021年度は9割近くの授業がオンラインで実施されていたが、2022年度から対面授業が全面的に再開された。ニュースネットが現在神戸大生の受講している授業の形式を調べると、9割以上対面の学生もいれば、オンラインやハイブリッドが半数近くを占める学生もいた。さらに、通学することについては、「生活にメリハリができる」、「友人が作りやすい」など肯定的に捉える学生もいれば、しんどさを感じている学生もいることがわかった。<笠本菜々美、佐藤ちひろ>
(写真:大学へ向かう神戸大生。鶴甲第一キャンパス前の坂道で)
神戸大では、2022年4月から対面授業が本格的に再開された。ニュースネットが、今年3月に2021年度のオンライン授業と対面授業の比率について173人の神戸大生に尋ねたところ、約9割の学生が「ほとんどオンライン授業だった」または「オンライン授業が多かった」と回答した。
▼関連記事【コロナ禍の教育と学生生活① オンライン授業を問う】
=https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/8be6ed21c39b9487113e39879034eed4
しかし、2022年3月には大学側から「令和4年度の授業実施にあたっては、感染防止対策を徹底したうえで、対面での授業を中心に行う予定です」と発表があり、卒業要件に含めることができる遠隔授業の単位も制限されることになった。
▼関連記事【卒業要件単位に含めることができる「遠隔授業」の単位数について】
=https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/sub_student/2022_03_24_01.html
学長は2022年5月6日配信のインターネットラジオ「神戸大学Radio!~等神大の私たち~」に出演した際「授業全体に占める対面授業の割合が92%である」と話している。
実際の対面授業割合 100%の学生も、半数にとどまる学生も
ニュースネットは、2022年6月時点で受講している対面授業とオンライン授業、ハイブリッド授業の数を25人の神戸大生に尋ねた。
回答した学生のうち84%の学生が、「ハイブリッド授業も含めた対面授業の割合が80%を超えている」と答えた。
また、「対面のみで行われている授業の割合が100%」と答えた学生がいる一方で、「オンライン授業の割合が75%だ」という学生もいた。履修する科目の組み合わせによって、対面授業の割合は大きく異なるということがわかる。
(画像:ニュースネットが調査した、神戸大生が2022年度第2クオーターに実際履修している授業の開講形態。データはハイブリッド授業も含めた対面授業の割合が小さい順に並べた)
対面授業 生活習慣や交友関係にメリットある一方、しんどさも
対面授業が中心になったことについて、学生はどのように感じているのか。ある学生は「授業に行かなくてはならなくなったことで生活にメリハリができた」(工・3)と答えた。また、他にも「大学に通う方が友人を作りやすい」(法・2)という声もあり、学生は生活習慣や交友関係などにメリットを感じているということがわかった。
また、「教養科目などキャンパス移動が面倒な教科はオンラインのほうがよかった。法律の専門科目はオンデマンド中心だったので授業を溜めがちだったが、対面だとちゃんと受けられる」(法・2)と、科目の特性に応じて適した授業形態が異なると感じる学生もいた。
一方で「対面授業は人が多くむさ苦しい感じがする」(工・3)、「朝の登下校が暑くて辛い」(法・4)、「昨年は授業に行かなくてもよかったため楽だった。今年は対面授業が増えてしんどさを感じている。」(工・2)と、対面授業の体力的・精神的な大変さを挙げる学生もみられた。
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▼コロナ禍の教育と学生生活⑤ 学生と教員のコミュニケーションがカギ=
https://blog.goo.ne.jp/kobe_u_media/e/de501787bb433e3b961b22fd9db4f413
了
(写真:大学へ向かう神戸大生。鶴甲第一キャンパス前の坂道で)
神戸大では、2022年4月から対面授業が本格的に再開された。ニュースネットが、今年3月に2021年度のオンライン授業と対面授業の比率について173人の神戸大生に尋ねたところ、約9割の学生が「ほとんどオンライン授業だった」または「オンライン授業が多かった」と回答した。
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しかし、2022年3月には大学側から「令和4年度の授業実施にあたっては、感染防止対策を徹底したうえで、対面での授業を中心に行う予定です」と発表があり、卒業要件に含めることができる遠隔授業の単位も制限されることになった。
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学長は2022年5月6日配信のインターネットラジオ「神戸大学Radio!~等神大の私たち~」に出演した際「授業全体に占める対面授業の割合が92%である」と話している。
実際の対面授業割合 100%の学生も、半数にとどまる学生も
ニュースネットは、2022年6月時点で受講している対面授業とオンライン授業、ハイブリッド授業の数を25人の神戸大生に尋ねた。
回答した学生のうち84%の学生が、「ハイブリッド授業も含めた対面授業の割合が80%を超えている」と答えた。
また、「対面のみで行われている授業の割合が100%」と答えた学生がいる一方で、「オンライン授業の割合が75%だ」という学生もいた。履修する科目の組み合わせによって、対面授業の割合は大きく異なるということがわかる。
(画像:ニュースネットが調査した、神戸大生が2022年度第2クオーターに実際履修している授業の開講形態。データはハイブリッド授業も含めた対面授業の割合が小さい順に並べた)
対面授業 生活習慣や交友関係にメリットある一方、しんどさも
対面授業が中心になったことについて、学生はどのように感じているのか。ある学生は「授業に行かなくてはならなくなったことで生活にメリハリができた」(工・3)と答えた。また、他にも「大学に通う方が友人を作りやすい」(法・2)という声もあり、学生は生活習慣や交友関係などにメリットを感じているということがわかった。
また、「教養科目などキャンパス移動が面倒な教科はオンラインのほうがよかった。法律の専門科目はオンデマンド中心だったので授業を溜めがちだったが、対面だとちゃんと受けられる」(法・2)と、科目の特性に応じて適した授業形態が異なると感じる学生もいた。
一方で「対面授業は人が多くむさ苦しい感じがする」(工・3)、「朝の登下校が暑くて辛い」(法・4)、「昨年は授業に行かなくてもよかったため楽だった。今年は対面授業が増えてしんどさを感じている。」(工・2)と、対面授業の体力的・精神的な大変さを挙げる学生もみられた。
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了