家周りを片づけていたらお隣のご主人の声が聞こえてきた
子供をあやすような声に「あら?お孫さんいたっけ?」
いやいやお子さんはまだ結婚する年ではない
親戚のお子さんが遊びに来てるのかな?
大きな声で童謡を歌う声も聞こえてきた
お隣からこんな雰囲気がかもし出されることは珍しい
ふと見ると車いすに乗った隣のおばさんがいた
施設に入られたと聞いてから何年ぶりだろう?10年位・・
もう100歳近いはず
見た感じは以前と変わらず驚いた
大きな声で息子さんと動揺をしっかり歌っていた
何だか凄いショックを受けた
息子さんの赤ちゃんを相手にするような姿を見たからか?
それは母親ではないおばさんの姿を見たからなのか?
自分のもしかしての未来の姿を垣間見たからなのか?
認知症になって生きてるってどんな感じなのだろう
高齢化社会の実態を目にしたのは初めてだからショックを受けたのか?
両親ともボケずにあっという間に逝ってしまったのでこういう姿を見ることはなかった
生きていて欲しい
そう願うのは当然のこと
もし壊れていく父親を目の当たりにしたらどんなに辛いだろう
それは死別より辛いのではないだろうか?
そして私は耐えられただろうか?
そんなことを考えた