古森病院@福岡市博多区です。
少し前のことですが、ニュースで、介護ベッドの事故がちらほら報道されておりました。
当院にはいわゆる「寝たきり」の患者さんが多く入院されておられますが
一言で 「寝たきり」と言っても、動ける能力は本当に千差万別で、
予め予測できる方は、事故にならないようにこちらも防御できるのですが
ときどき、この人が?!という方に予想外のことが起きることがあります。
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介護ベッド事故、6割が死亡か重傷 NITE注意喚起
2014/9/12 23:00
日経ものづくり
「介護ベッドによる高齢者の事故は、死亡や重傷といった重篤な被害につながりやすい」――製品評価技術基盤機構(NITE)は、介護ベッドおよび電動車椅子による高齢者の事故防止について注意喚起を行った。介護ベッドの事故について見てみると、2009~2013年度の5年間にNITEに通知された高齢者(65歳以上)の事故79件のうち、死亡と重傷がそれぞれ24件あり、約6割に達していた。
中でも多いのが、サイドレールと呼ぶ転落防止柵のすき間や、ベッド本体と家具のすき間に体を挟み込むといった事故。細いすき間に頭部や頸部を挟み込むと窒息して死亡に至る。例えば、2013年3月には、90歳代の女性がサイドレールとベッドのヘッドボードのすき間に首を挟み込んで死亡した。リクライニング時にベッドとサイドレールの間に挟み込まれるといった事故も多いという。
介護ベッドはかねて挟み込みの事故が多かったことから、2009年3月にJIS規格(T9254、T9205)が改定され、人の首や頭を想定した所定の治具が入り込まないことを確認することが求められるようになっている。改定以降に販売された介護ベッドはほとんどがJISに準拠しているという。そのかいあってか、高齢者の介護ベッドの事故は2011年度の24件をピークに減少傾向にあり、2013年度は4件にまで減っている。
しかし、新基準に対応した介護ベッドでも、すき間に入り込むまでは至らなくても頸部がすき間に乗っかるような形で窒息して死亡するといった事故が起きているという。またサイドレールを逆に取り付けてしまい大きなすき間ができ、そこに挟み込まれるといった事故もある。そのため、NITEは、頭部や頸部、手足が挟まりそうなすき間がないか、ベッドとサイドレール、マットレスなどの組み合わせが適切か、家具との間に十分なすき間があるかなどを確認するよう呼び掛けている。
(日経ものづくり 吉田勝)
[日経テクノロジーオンライン 2014年9月12日掲載
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「火事場のなんとか」という言葉がありますが
こうしたい!!!!という思いが患者様を突き動し、こちら側が思いもよらない行動に
発展するのでしょう。
しかし、事故になったら大変なことになります。
当院でもベッドサイドレールには気を使っておりますが
首は挟まなくても、手や足をすきまから出される人はおられ、
低床にして緩衝マットを敷いたり、サイドレール業者の持ってくるガード用のプラスチック製の板を
レールとマットの間に挟んだりしているのですが、患者様によっては、
却って擦ったり、ぶつけたりしてけがのもとになることがあります。
年配の方は 皮膚が弱い方が多く ちょっとした打撲でも
すぐに皮がむけたり出血したりされます。
あまりにベッドサイドレールがらみで
手足にあざができる場合は、手製のキルトでカバーを作ったり
布団などをサイドレールにかけたりすることもありますが、
先般、他の目的で購入したお風呂マットが外傷であざができやすい方の
ベッドサイドに置くのに好評だったので、ご紹介します。
ニトリ 防かびバスマット
https://www.nitori-net.jp/store/ja/ec/%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC/%E3%83%90%E3%82%B9%E7%94%A8%E5%93%81/%E9%A2%A8%E5%91%82%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%88/8516003s
これは一枚700円程度で、かなり分厚くて軽く、この手の商品としては安い方だと思います。
ベッドサイドレールは介護のためによく外しますので、手軽に外せて丈夫というのが
一番です。見た目と、寝ている患者さんの視界を遮るのがいまいちなのですが・・・
古森病院ホームページ http://komori-hp.cloud-line.com/
少し前のことですが、ニュースで、介護ベッドの事故がちらほら報道されておりました。
当院にはいわゆる「寝たきり」の患者さんが多く入院されておられますが
一言で 「寝たきり」と言っても、動ける能力は本当に千差万別で、
予め予測できる方は、事故にならないようにこちらも防御できるのですが
ときどき、この人が?!という方に予想外のことが起きることがあります。
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介護ベッド事故、6割が死亡か重傷 NITE注意喚起
2014/9/12 23:00
日経ものづくり
「介護ベッドによる高齢者の事故は、死亡や重傷といった重篤な被害につながりやすい」――製品評価技術基盤機構(NITE)は、介護ベッドおよび電動車椅子による高齢者の事故防止について注意喚起を行った。介護ベッドの事故について見てみると、2009~2013年度の5年間にNITEに通知された高齢者(65歳以上)の事故79件のうち、死亡と重傷がそれぞれ24件あり、約6割に達していた。
中でも多いのが、サイドレールと呼ぶ転落防止柵のすき間や、ベッド本体と家具のすき間に体を挟み込むといった事故。細いすき間に頭部や頸部を挟み込むと窒息して死亡に至る。例えば、2013年3月には、90歳代の女性がサイドレールとベッドのヘッドボードのすき間に首を挟み込んで死亡した。リクライニング時にベッドとサイドレールの間に挟み込まれるといった事故も多いという。
介護ベッドはかねて挟み込みの事故が多かったことから、2009年3月にJIS規格(T9254、T9205)が改定され、人の首や頭を想定した所定の治具が入り込まないことを確認することが求められるようになっている。改定以降に販売された介護ベッドはほとんどがJISに準拠しているという。そのかいあってか、高齢者の介護ベッドの事故は2011年度の24件をピークに減少傾向にあり、2013年度は4件にまで減っている。
しかし、新基準に対応した介護ベッドでも、すき間に入り込むまでは至らなくても頸部がすき間に乗っかるような形で窒息して死亡するといった事故が起きているという。またサイドレールを逆に取り付けてしまい大きなすき間ができ、そこに挟み込まれるといった事故もある。そのため、NITEは、頭部や頸部、手足が挟まりそうなすき間がないか、ベッドとサイドレール、マットレスなどの組み合わせが適切か、家具との間に十分なすき間があるかなどを確認するよう呼び掛けている。
(日経ものづくり 吉田勝)
[日経テクノロジーオンライン 2014年9月12日掲載
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「火事場のなんとか」という言葉がありますが
こうしたい!!!!という思いが患者様を突き動し、こちら側が思いもよらない行動に
発展するのでしょう。
しかし、事故になったら大変なことになります。
当院でもベッドサイドレールには気を使っておりますが
首は挟まなくても、手や足をすきまから出される人はおられ、
低床にして緩衝マットを敷いたり、サイドレール業者の持ってくるガード用のプラスチック製の板を
レールとマットの間に挟んだりしているのですが、患者様によっては、
却って擦ったり、ぶつけたりしてけがのもとになることがあります。
年配の方は 皮膚が弱い方が多く ちょっとした打撲でも
すぐに皮がむけたり出血したりされます。
あまりにベッドサイドレールがらみで
手足にあざができる場合は、手製のキルトでカバーを作ったり
布団などをサイドレールにかけたりすることもありますが、
先般、他の目的で購入したお風呂マットが外傷であざができやすい方の
ベッドサイドに置くのに好評だったので、ご紹介します。
ニトリ 防かびバスマット
https://www.nitori-net.jp/store/ja/ec/%E3%83%90%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC/%E3%83%90%E3%82%B9%E7%94%A8%E5%93%81/%E9%A2%A8%E5%91%82%E3%81%B5%E3%81%9F%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%83%E3%83%88/8516003s
これは一枚700円程度で、かなり分厚くて軽く、この手の商品としては安い方だと思います。
ベッドサイドレールは介護のためによく外しますので、手軽に外せて丈夫というのが
一番です。見た目と、寝ている患者さんの視界を遮るのがいまいちなのですが・・・
古森病院ホームページ http://komori-hp.cloud-line.com/