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古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

糖尿病(Ⅱ型)の患者さんのコントロール

2016-06-25 10:41:16 | 日記
古森病院@福岡市博多区です。

管理人は内科医ですが、糖尿病専門医ではありません。
しかし、稀ではありますが 当院外来に来られる患者さんの中に
厳格な血糖コントロールを強いられ(ガイドラインなどもそうなっていますし)
糖尿病治療を脱落した人を時折 見かけます。

また当院は慢性期病床を持っており
糖尿病その他生活習慣病に罹患している人も多数入院されておられます。
その中には、身体が不自由になり あまり食事がとれない状況になっても尚
「甘いものはダメ」などと 前入院施設で指導されておられた方もおられます。

誘惑に負けて ついつい色んなイケナイこと(血糖コントロールに良くないこと)をしてしまい
結果的に血糖や体重コントロールの困難な患者さんに「私の言う通りにしないなら 来ないで下さい」
と言われたと 糖尿病治療を脱落した患者さんから前の医師のことを聞くにつけ(前医が糖尿病専門医とは限らないですが)

本末転倒 という言葉が 浮かんできます。

指導は大事ですが、患者さんを投げ出したらイケナイですよね。

Ⅱ型糖尿病にかかわる医師は どちらかと言えば生活習慣については緩め
(たまに緩すぎて驚く医師もいますが・・)の方が多いように思いますが、
もともと医者は良く言えばまじめ、悪く言えば柔軟性に乏しい人も多いので
(うう・・管理人も修行がたまに?!足らないこともありますが・・)
患者さん側の受け止め方含め、自分の思い通りでないと、
どうすればいいのか わからなくなる人がいます。

悪条件の中でも仕事をするのがプロ だと管理人は思います。
自戒をこめて・・(笑)

と思っていましたら、今週配信の日経メディカルオンラインに
管理人と同じ意見の糖尿病専門医の記事が載っていて、そうだそうだ と同意いたしました。

記事を転載すると怒られますので、とりあえずリンクだけでも・・

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http://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/blog/bito/201606/547314.html
(日経メディカルオンライン 尾藤誠司の「ヒポクラテスによろしく」
糖尿病患者を管理しようとしてはいけない

2016/6/23

尾藤誠司(東京医療センター)

 私自身は参加していないのですが、先日の糖尿病学会で・・・   )

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管理人は後期高齢の方(75歳越え)のⅡ型糖尿病の外来の方には
「ガイドラインには載っていませんが、年齢の1割までのHbA1cの値なら いいと思います。」と
常々 申し上げております。

入院中の方については、食思不振の方も多く
誤嚥しない人なら、甘いものもまあいいですよ。そんなに食べれないでしょうし。と
管理人の患者さんには申し上げています。実際 アイスクリームなどもちょっとしか食べれない人が多いんです。
どうかするとインシュリンの出番になりますが。。

糖尿病に限らず、タバコ、アルコール関係も難しいんですけどね・・・
まあ、気長にやるしかありません。
病院運営を含め、毎日が修行です。

病院ホームページ http://komori-hp.cloud-line.com/

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