古森病院@福岡市博多区 病院管理者のブログ

ベイサイドプレイス近隣にある長期滞在型病院です。投稿記事は管理者の独自見解であり、医療法人の見解ではありません。

「キレる」患者さんたち

2018-10-12 12:50:46 | 日記
古森病院@福岡市博多区 です。

管理人はときどき夜間休日救急外来の
お手伝いをしていますが
たまに逆切れしてこられる患者さん(あるいはご家族)が
おられます。

その方たちは以下の項目のいずれか あるいは項目が複数重複していることが特徴です。

もっとも「逆は真ならず」であり、以下の項目に該当するからといって その方が
受診時に必ず逆切れされるわけではありません。
(⑥を除く)

①病歴をきちんと申告しない。あるいは把握していない。
②数日前から症状があるが、放置している。
③救急外来で精密検査をしてもらおうと思っている。(夜間救急外来は夜間体制の関係で、精密検査を行うには
向いていません・・)
④自分で受診前から自己診断しており、自分で決めた治療のみを求める。
⑤救急外来で薬をのめば、休日内に症状が治まると思っている。
⑥病気以外のことでもともと不満を抱えており、その不満をなぜか救外関係者にぶつける。

④については、ご自身の治療法の選択が外れていても、医療従事者の責任でなく
自己責任であることをきちんと納得しておられる方については
いいのですが・・・。中には食って掛かって来られる方や捨て台詞を吐いていく方もおられます。

管理人は幸い経験したことはありませんが、暴力に及ぶ方もおられ
状況によっては警察を呼ぶ羽目になることもあります。
(そんな元気があるなら 救急外来を受診しなくてもよさそうな気がします・・)

ドクターハラスメントがあることは否定しませんが、
きちんと病歴の申告や把握をしないと、ご自分やご家族の不利益にしかなりませんので、
ご自分が把握していないからと言ってこちらの問診に逆切れしたりしないで、ご協力をお願いしたいと思う今日この頃です。


ちなみに外国籍の方で、自分の内服歴や治療歴を
正確に申告しない人を見たことはありません。
日本に来られるくらいですから、もともと意識の高い層なのかもしれませんが、
自分の身体は自分で守るという強い信念を持たれており
生まれ育った土壌や文化の違いを痛感することが多いです。

日本は人間の解剖について簡単に理科で習う程度で
保健衛生学については 義務教育では保健体育でしか習うことがありません。
保健は体育のおまけ程度の位置づけであり、授業時間も極めて少なく(性教育すらきちんと教えない)
そろそろ保健について(ついでに栄養学も)は理科教科の中に入れて、授業日数の確保をお願いしたいところです。


http://komori-hp.cloud-line.com/



この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スボレキサント(商品名ベル... | トップ | 東京医大入試の報道を受けて・・ »
最新の画像もっと見る

日記」カテゴリの最新記事