お節介

古森病院＠福岡市博多区です。

管理人は50代女性で自他共に認める初老期の
年代に差し掛かっています。

もともと初老期女性はお節介と相場が
決まっていますが、一期一会の病院嫌いの
患者さんに何処まで関わるべきか　
悩むことがあります。

例えば　被用者健診とかで仕方なく受診。
血圧が高くても
「上が170くらいないと　調子が狂う」
という50代から60代の男性。
（若者は初老期女性の言う事は
素直に聞きますので、笑、こんな事を言うのは
この辺りの年代の男性が圧倒的に多い）
大抵は生活習慣も乱れて、肥満あるいは痩せてる人は
アルコールの飲み過ぎというか、ほぼ依存症です。

まあ一期一会ですから
「あっそうですか」と流して
所見欄に
「就業は可能だが、減量の上
高血圧の加療を要する。」と
書いておしまい。

70代になると、一般には
被用者でなくなるので
健診には来られませんから
この手のやり取りは少なくなり

代わって救急外来とかで
脳梗塞や心筋梗塞なんかで
来院した時に「高血圧と言われていたが
放置していた」みたいな感じの方に
お会いします。
さすがにそうなると、その後は医療機関に
不承不承　通うことになるんですけどね。

医師は自分の商売のためではなく
患者さんのためにお話してる人が
多いと思いますが、まあ自分の
人生だし。。。

もっとも、入院対象の
病気にかかっている人は
それでは良くないことも多い。。

さすがに心筋梗塞や呼吸器疾患などで
息苦しいとか、身体が麻痺してるとかなら
どんなに病院嫌いでも入院しますが、

管理人の経験では　貧血の方に
頑なに「入院しない」という方
少なからずおられます。。

貧血といっても、程度やスピードが
様々で、大量に出血したり、高度な貧血なら
もちろん意識もうろうとしていて、どんなに病院嫌いでも
入院拒否する（できる）方はおられませんが

慢性的にじわじわ出血し　貧血が高じて
輸血が必要なレベルになってようやく
無理やり引き立てられるようにして
受診する人で　頑なに
「家に帰ります」という方。

これは「あっそうですか。じゃあ。」という前に
説明義務違反と言われない程度には
説得を試みないと　のちのち
「専門家のくせに　けしからん」と
言われます。

大抵　何処かに出血源があり
悪性腫瘍か、胃潰瘍か、腎不全か肝不全が
多いですが　まあ検査治療を受けるも受けないも
本人次第で、こっちがお願いして
検査治療してもらうのも、家族でもないのに
おかしいし。。と思いつつ

何で検査加療を頑なに拒否するか
理由くらいは聞くようにしています。

だいたいは　
現実を直視したくないから
医療機関ならではのまな板の鯉的な感じが
いや
薬を連日飲むみたいな縛りが発生するのが
いや
みたいなとこに　落ち着きますかね。。

でもね、ここまで来たら
数週間内に入院するか、死ぬかみたいな
二者択一になってしまいます。

健康は損なわれないと　有り難みが
わからない。

それくらいは言って「後は自己責任で」という事で
お返ししてます。

お節介がすぎるかな。。

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