はてなブログに「縄文ノート37 『神』についての考察(Ⅲ縄文宗教論17)」をアップしました。https://hinafkin.hatenablog.com/
大野晋さんとは縁があり、松本清張の推理小説『砂の器』にも出て来る出雲弁と東北弁が似ていることや、「タミル語起源説」について熱く語っておられたことが印象深く残っています。
「霊(ひ)信仰」からスサノオ・大国主建国論、さらには邪馬台国論に進み、さらに縄文論から日本語・日本列島人起源論が気になり、当時買っていた『日本語とタミル語』を探し出して読み直したところ、私の「霊(ひ)・霊継(ひつぎ)宗教説」や「ヒョウタン・ウリ・イネ等の海の道東進説」「主語・目的語・動詞言語族の海の道東進説」「カタツムリ・性器方言北上・東進説」などが大野説と合致することが明らかとなりました。さらに照葉樹林文化説や稲作起源論を含めて、Y染色体DNAによる日本人起源説によって裏付けられることが明らかとなりました。
ウィキペディアは「国語学者大野晋は、日本語の原型がドラヴィダ語族の言語の影響を大きく受けて形成されたとする説を唱えている。ただし、この説には系統論の立場に立つ言語学者からの批判も多く、この説を支持するドラヴィダ語研究者は少ない」としていますが、そもそも翻訳輸入の国語学者の「系統論」は支配民族言語の系統分析には役にたっても、タミル(ドラヴィダ)語のような被支配民族言語と日本語のような独立民族言語に比較には何の役にも立ちません。日本語といっても倭音倭語を比較する必要があり、呉音漢語・漢音漢語の借用語で比較したのでは意味がないのと同じです。
大野氏はタミル(ドラヴィダ)語と倭音倭語の比較において、支配言語の影響を受けやすい基本語や借用語ではなく、「希少性・伝承性」のある宗教用語や農業・食生活用語を比較しており、つまみ食いの「語呂合わせ」を行っているのではありません。次々回、「資料25 『霊(ひ)』とタミル語『pee(ぴー)』とタイ『ピー信仰』」でも大野説の復権を図りたいと思います。
スサノオ・大国主建国論においても、縄文時代からの継承として宗教・言語・稲作・交易・生活文化など、世界史の中での海人族の文明として考えていく必要があると考えます。 雛元昌弘
<「Ⅲ 縄文宗教論」の構成>
2 大阪万博の「太陽の塔」「お祭り広場」と縄文
7 縄文の「女神信仰」考
8 「神籬・神殿・神塔・楼観」考
9 霊(ひ)継ぎ宗教(金精・山神・地母神・神使文化)について
12 蓼科山を神那霊山(神奈火山)とする天神信仰について
15 火焔型土器から「龍紋土器」 へ
17 「神」についての考察
24 「トカゲ蛇神楽」が示す龍蛇神信仰とヤマタノオロチ王の正体
25 「霊(ひ)」とタミル語「pee(ぴー)」とタイ「ピー信仰」
26 信州の神奈備山(神那霊山)と「霊(ひ)」信仰
□参考□
<本>
・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号
2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
<ブログ>
ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
帆人の古代史メモ http://blog.livedoor.jp/hohito/
邪馬台国探偵団 http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/
大野晋さんとは縁があり、松本清張の推理小説『砂の器』にも出て来る出雲弁と東北弁が似ていることや、「タミル語起源説」について熱く語っておられたことが印象深く残っています。
「霊(ひ)信仰」からスサノオ・大国主建国論、さらには邪馬台国論に進み、さらに縄文論から日本語・日本列島人起源論が気になり、当時買っていた『日本語とタミル語』を探し出して読み直したところ、私の「霊(ひ)・霊継(ひつぎ)宗教説」や「ヒョウタン・ウリ・イネ等の海の道東進説」「主語・目的語・動詞言語族の海の道東進説」「カタツムリ・性器方言北上・東進説」などが大野説と合致することが明らかとなりました。さらに照葉樹林文化説や稲作起源論を含めて、Y染色体DNAによる日本人起源説によって裏付けられることが明らかとなりました。
ウィキペディアは「国語学者大野晋は、日本語の原型がドラヴィダ語族の言語の影響を大きく受けて形成されたとする説を唱えている。ただし、この説には系統論の立場に立つ言語学者からの批判も多く、この説を支持するドラヴィダ語研究者は少ない」としていますが、そもそも翻訳輸入の国語学者の「系統論」は支配民族言語の系統分析には役にたっても、タミル(ドラヴィダ)語のような被支配民族言語と日本語のような独立民族言語に比較には何の役にも立ちません。日本語といっても倭音倭語を比較する必要があり、呉音漢語・漢音漢語の借用語で比較したのでは意味がないのと同じです。
大野氏はタミル(ドラヴィダ)語と倭音倭語の比較において、支配言語の影響を受けやすい基本語や借用語ではなく、「希少性・伝承性」のある宗教用語や農業・食生活用語を比較しており、つまみ食いの「語呂合わせ」を行っているのではありません。次々回、「資料25 『霊(ひ)』とタミル語『pee(ぴー)』とタイ『ピー信仰』」でも大野説の復権を図りたいと思います。
スサノオ・大国主建国論においても、縄文時代からの継承として宗教・言語・稲作・交易・生活文化など、世界史の中での海人族の文明として考えていく必要があると考えます。 雛元昌弘
<「Ⅲ 縄文宗教論」の構成>
2 大阪万博の「太陽の塔」「お祭り広場」と縄文
7 縄文の「女神信仰」考
8 「神籬・神殿・神塔・楼観」考
9 霊(ひ)継ぎ宗教(金精・山神・地母神・神使文化)について
12 蓼科山を神那霊山(神奈火山)とする天神信仰について
15 火焔型土器から「龍紋土器」 へ
17 「神」についての考察
24 「トカゲ蛇神楽」が示す龍蛇神信仰とヤマタノオロチ王の正体
25 「霊(ひ)」とタミル語「pee(ぴー)」とタイ「ピー信仰」
26 信州の神奈備山(神那霊山)と「霊(ひ)」信仰
□参考□
<本>
・『スサノオ・大国主の日国(ひなこく)―霊(ひ)の国の古代史―』(日向勤ペンネーム)
・『邪馬台国探偵団~卑弥呼の墓を掘ろう~』(アマゾンキンドル本)
<雑誌掲載文>
2017冬「ヒョウタンが教える古代アジア”海洋民族像”」(『季刊 日本主義』40号)
2018夏「言語構造から見た日本民族の起源」(『季刊 日本主義』42号
2018冬「海洋交易の民として東アジアに向き合う」(『季刊日本主義』44号)
<ブログ>
ヒナフキンのスサノオ・大国主ノート https://blog.goo.ne.jp/konanhina
ヒナフキンの縄文ノート https://hinafkin.hatenablog.com/
帆人の古代史メモ http://blog.livedoor.jp/hohito/
邪馬台国探偵団 http://yamataikokutanteidan.seesaa.net/
霊(ひ)の国の古事記論 http://hinakoku.blog100.fc2.com/
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