読書物語335

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反転~闇社会の守護神と呼ばれて~

2008-03-15 13:55:52 | 普通の本

田中森一の「反転」 。

著者はついこの間最高裁判決が出て、有罪確定して弁護士資格剥奪されてました。

この裁判のことも自分は無罪だって主張してましたが、あんまり共感性なかったです。

他にも、収賄とか脱税事件で政治家の名前とか全部実名で出ていましたが、どこまで本当なのかよくわからなくなってしまいました。

それは著者の人柄に誠実さが感じられないし、視点に恣意性が感じられるからかもしれません。

やたらとヤクザとか、苦労人で人情味があって素晴らしいとか、自分と同じく小さいときに苦労してバブルの頃のし上がった人たちをほんの1面だけで評価しています。

 

著者はもとすご腕検事だったらしいけど、本当なんでしょうか。

出てくる事件は聞いたことあるけど、子供だったし、あんまり詳しいこと知らないんですよね。

だけど、だいたいマスコミがエリートって言うときって、全く違うことが多いですから・・・。他の業界はわからないけど、自分のいる業界なら、だいたいどこがエリートでどこがイマイチかわかりますもの。

でも、検事はキムタクの「HERO」のおかげでいいイメージだったのに、ダーティなイメージになってしまいました。

 

ただ、政治家はほんとにお金に関して意地汚いんだろうなあ、そしてアクドイっていうのは感じました。

何かあってものうのうとしていられて、時期がくれば復活できるんです。

企業ではたとえ社長でも所詮はサラリーマンだからその後はもう働き先もないし、脱落するしかないんだなあって思いました

明確に書くのは避けてたけど、闇に葬られた事件に安倍 晋太郎とかも相当絡んでいるみたいでした。

これが本当だとすると、彼の息子の晋三内閣はお金関係で辞めた人が多かったのも頷けました。

 

唯一よかったのは、著者のご両親が彼の栄光の日々だけしか知らずに亡くなったことだと思います。

彼らは私たちと一緒で、地道に真面目に働いていた人たちでした。