小川洋子の「ミーナの行進」。
小川洋子は「博士の愛した数式」がすごく有名。
これは映画にもなったけど、視点がすごく優しくて、泣けるすごくいい本だった。
「ミーナの行進」もやっぱり視点が優しい。
ミーナは、クォーターの芦屋のお嬢さん。
喘息持ちで体が弱いので、小学校には小さなカバのポチ子にのって登校
その従妹である朋子が1年間、彼女の家に居候したときのお話。
登場人物はすごく少ないし、セリフも少ないんだけど、
自分も朋子やミーナと成長している感じがして、
読み終わった後ほのぼのした気分になります。
表紙やマッチ箱の挿絵もレトロな感じで素敵です。
ポチ子が死ぬ場面は、私が前飼っていた犬(コロ)が
いなくなった時を思い出して切なくなりました。
私も、自分のことにかまけていて、
コロが死んだときにいてやれなかったんです