窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

ようやくバンビに出会えました。

2020-08-22 16:00:56 | エゾジカの四季

今年は越冬しに野付半島に移動してきたエゾジカの大半が居残りませんでした。

そのせいか居残りジカたちはひっそり、人気から遠ざかるようにして暮らして

いました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

         ★ ようやくバンビに出会えました。 ★

草原を野鳥の観察で歩き回っていても出会えませんでした。多く居残っていた時

草地のあちらこちらにシカが寝転がって休んだ痕を見つけることができました。

まだ足元がしっかりしていないバンビが草むらにじっとうずくまり、見つから

ないようにしているのに出会うことも多かった。そんな出会いはさっぱりなし。

バンビを連れの親子に会うこともない有様でした。

8月に入り、暑さがはびこりだしてきて、ようやく出会うことができました。

水辺を求め、草地から移動してきた親子です。

草丈が伸びて鬱蒼としてきたヨシ原の中から頭を出し、周囲を見回し、安全を

確かめゆっくりと姿を現しました。バンビを連れた2組の親子です。

母親は神経を周囲に尖らせ、頸だけを伸ばし、目で周囲を観察しています。

その前を小鹿のバンビが寄り添うようにおっかなびっくり、こわごわの足取り

で歩いてきます。水辺の新芽を食べだし、少しずつ慣れると、大ぴらに姿を

見せました。

かわいらしい、あどけない、新鮮な顔をしたバンビです。不安げに周りを見て、

母さんを見て、水の中に。

母さんはゆっくりとして草を食べ出しています。この落ち着きがバンビを落ち

着かせるんです。

良いシーンです。別な場所で親子に出会いました。私の出現に緊張し、親子が

寄り添っていました。不安そうなバンビに母さんが口を寄せ、落ちつかせようと

耳や顔を舐めてやっています。

緊張をほぐし、バンビを慌てさせないように、心をほぐしているようです。

そのあと、一転して走り出しました。かわいそうなことをしてしまったかな

と、少し反省。