窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

オスジカの角、成熟

2020-09-18 15:51:14 | エゾジカの四季

ふくよかな角から鋭鋒な角に変身。エゾジカの角が成熟し、戦闘用の形になって

来ました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

           ★ エゾジカの角、成熟 ★

春から夏の栄養豊富な草を食べ、成長しガッチリした体格になってきたオスジカ

達、同時に頭の角も成長しました。

4歳以上の成人オスの角は三又四尖の形になり、外側に広がり、堂々としてきま

した。それまでふわふわのビロードのような厚い皮に覆われ、その下に張り巡っ

いる血管から多くの栄養を供給され、日に日に成長を遂げてきた角です。

8月の後半になり、柔らかかったビロードの皮膚が中の角に張り付くようになっ

来ました。角のいぼいぼが浮き上がり、皮が乾燥してきているのが分かります。

浮き上がっていた血管が目立たなくなり、退縮してきています。あまり栄養が

いらなくなった角の生えぎわで委縮が始まり、血管への血液供給が少なくなっ

てきています。

乾きだした皮膚は日を待たずして剥げ落ちるのは時間の問題でした。

そして先から剥げ落ちてきて、角の中身が現れたシカが現れだしました。

皮が剥げ落ちるのが早いかどうかで、ボス争いの有利に関わって来るのかどうか、

見る度に思います。