窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

タンチョウ、早朝のお出かけ

2020-10-13 18:32:29 | タンチョウのいる風景

しっかりしたなわばりを持つ夫婦のタンチョウは10月に入っても、縄張りは

離れません。じっくり我が家で過ごすのです。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

         ★ タンチョウ、早朝のお出かけ ★

タンチョウの目覚めの鳴き声は、くっるるるるる・・・、くっるるるるるの雄た

けびで始まります。雁の仲間のヒシクイの鳴き声に比べると、遅い。太陽が顔を

出し、彼らが休んでいた葦原が日の光で赤く染まりだしてからです。

雄たけびが終ってから、しばらくすると葦の生い茂っている中から飛び出して

行きます。夜中に休んでいる場所は葦原のど真ん中。密集した葦が風で倒れ、

そこだけへこんで見える場所です。

飛び立つときも声を出すので、遠くからでも見つけやすいのです。飛んでいく

場所は、引き潮で出てきた川ぷちの浅瀬です。川の上流の方が早く出てくるの

いつも上流に向かいます。

しかも本流ではなく、支流に向かいます。

本流を横切り、川の上に出て川面を低空で飛び、支流の方へ。

葦原の上を悠々と飛び、消えていきます。