しっかりしたなわばりを持つ夫婦のタンチョウは10月に入っても、縄張りは
離れません。じっくり我が家で過ごすのです。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ タンチョウ、早朝のお出かけ ★
タンチョウの目覚めの鳴き声は、くっるるるるる・・・、くっるるるるるの雄た
けびで始まります。雁の仲間のヒシクイの鳴き声に比べると、遅い。太陽が顔を
出し、彼らが休んでいた葦原が日の光で赤く染まりだしてからです。
雄たけびが終ってから、しばらくすると葦の生い茂っている中から飛び出して
行きます。夜中に休んでいる場所は葦原のど真ん中。密集した葦が風で倒れ、
そこだけへこんで見える場所です。
飛び立つときも声を出すので、遠くからでも見つけやすいのです。飛んでいく
場所は、引き潮で出てきた川ぷちの浅瀬です。川の上流の方が早く出てくるの
かいつも上流に向かいます。
しかも本流ではなく、支流に向かいます。
本流を横切り、川の上に出て川面を低空で飛び、支流の方へ。
葦原の上を悠々と飛び、消えていきます。