窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

キアシシギ

2021-05-26 18:18:44 | シギ・チドリ

北極圏で繁殖しているシギたちが次々に立ち寄って行きます。5月はシギチドリ

に会えるわくわくする月です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

              ★ キアシシギ ★

夜中に散歩していると我が家の上空をシギが渡って行くのが分かります。ピピッ

とか、ピーゥイというよく透る声が通過して行きます。短時間の散歩中に聞こえ

くるシギたちの声。毎晩聞こえるので相当な数のシギたちが通過していって

いるようです。

中でもキアシシギの声は識別しやすくよく分かります。キアシシギは北極圏

ツンドラ高地で繫殖するシギ。気温が上がってくる6月初旬を目指し北上して

模様です。

野付半島の干潟や湿地に姿を見せていますが、秋の渡りほど多くはありません。

干潮が始まり海水が引きだすと泥炭が削られた干潟の水路に小魚やゴカイなど

捕りに単独でやってきます。海水の流れが速くなり、底から浮き上がってく

生き物を捕りに集まる小魚を狙い、前傾しながら走り回っています。

キアシシギが繁殖する山間渓流で採食する行動が垣間見られる動きです。

夏羽になり前胸小紋がとっても美しくなっています。波紋を思わせる精細な模

様はしみじみ見ると美しい。ツンドラ地帯で繫殖する他のシギたちの背中の羽

色が赤錆色が多いのにキアシシギの背中は灰色。急峻な渓流の石だらけの環境

に合わせている保護色です。

キアシシギの声が聴かれなくなると寂しい干潟にしばらくなります。