窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

コヨシキリ

2019-06-17 23:22:45 | 山野の鳥
今年も、野付半島の草原はコヨシキリの囀りで活気に満ちています。それだけでとっても
嬉しい気分です。一時、コヨシキリの数が減ったように感じた時があり、心配したことが
あったのです。

            おばんです。小太郎でごじゃります。



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              ◆  コヨシキリ  ◆

野付半島から内陸、16キロ離れた我が家の裏にあるタワラマップ川の河川敷にあるヨシ
に囲まれた小さな池に、毎年来ていたコヨシキリが姿を消したのです。

ちょうど中国で越冬するシマアオジの生息数が急減したことが気になっていました。気に
なり野付半島の草原に渡ってくるコヨシキリの個体数を範囲を区切り、調べました。



それまでの資料がなかったのでとりあえず数を調べ、毎年の調査を続けることにしました。
5年ほど資料をためれば、きっと見えてくると考えたのです。

40年前に京大の研究者が野付半島で調査をした資料を見せてくれたことがあったので参
考にしました。

場所が特定できませんでしたが、当時に比べると確かになわばりの面積が大きくなっている
様子でした。数が少なくなってるような気がしました。



コヨシキリは東南アジアで越冬する鳥です。根室地方では普通に見られる草原の鳥です。
が、本州では中部地方から以北でしか見られない種です。

毎年環境が変化してくるので、棲息地が減少していることは確かです。越冬地の様子は分
かりませんが、とても心配しています。



しかし、ここ3年前から囀るコヨシキリの数が増えてきました。囀るのは縄張りの主張な
ので、鳴きあっている個体を把握できると増えてきたかどうかぐらいは推定できます。

いなかった場所で囀る個体を見つけると、増えてると実感できるのです。繁殖に向いてい
なさそうな場所で囀るコヨシキリは希望の星だと思って、拍手を贈ります。

早朝の囀り、日中の囀り。なわばり形成期のコヨシキリはみんなを愉しませる、草原のエ
ンターティナー。




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