窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

アッケシソウ新芽

2019-06-18 15:15:58 | タンチョウのいる風景
アッケシソウの新芽が砂浜の干潟一面に芽吹いてきました。一見、芽の出方が単子葉植物に
見えますが、ふっくらした赤い二葉があり、そこから茎が伸び出してきてます。双子葉植物
の中でもかわいらしい発芽です。

おばんです。小太郎でごじゃります。



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              ◆  アッケシソウの新芽  ◆ 

見た目、赤と緑のもやし。丸々とした赤ちゃんみたいで、おいしそうに見えます。実際、ヨー
ロッパでは野菜として利用されてきました。 



長い船旅で野菜不足になるため、長期保存のきくアッケシソウは利用価値が高かったそうです。
塩味がきつく、他の野菜と混ぜて使うとドレッシングがなくても食べれるので重宝します。

アスパラガスと形か似ていることからシーアスパラガスの名もあります。他にシーピクルスや
シービーンズとも呼ばれます。



新芽を引き抜いてみると、まっすぐに伸びた根が出てきます。潮汐の干満に規定される干潟で
生育するせいで、潮の流れに流されないようにしっかり根付いています。肌がつるつるして水
の抵抗をできるだけ少なくするように丸みを帯びています。生きる進化系です。

日本では1891年に初めて椙山清利により北海道東部の厚岸湾のカキ島で発見されました。その
地名にちなみ北海道大学の宮部金吾によりアッケシソウ(厚岸草)と命名された塩生植物です。



    野付湾では毎年干潟が砂をかぶりますが、それにも負けず芽を出してきます。


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1 コメント

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Unknown (ひさき)
2019-06-19 22:33:19
どこが双子葉?と思ってしまいますが、赤いところが双葉なんですか
柔らかくて美味しそうですね

潮の流れに翻弄されながら、たくましく生きていくために長い根をまっすぐ伸ばす
けなげな奴ですね
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