オオワシとオジロワシが野付半島に集まり出しました。そろそろカムチャッカ
半島方面へ渡って行く気配です。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ オオワシとオジロワシ ★
コマイ漁の定置網が無くなってから、オオワシやオジロワシの姿を見る機会が
減りました。毎日水揚げの際に投げられる雑魚や不運にも網に入っておぼれ死
んだアザラシなどの食べ物が彼らを引き付けていたのです。
1月には200羽以上のワシたちが野付半島にはいました。食べ物の切れ目が
縁の切れ目。多くが風蓮湖の氷下待ち網漁のおこぼれの方へ行ってしまいました。
3月に入り氷が緩むと漁も終わり、ワシたちは自分で食べ物を探さねばならなく
なります。オオハクチョウやカモが北上してくるとそれを目当てに集まってき
ます。
オオワシとオジロワシが一緒にいることは稀ですが、この時期は並んでいるこ
とがしばしば見られます。並ぶとオオワシはでかく、オジロワシは一回りも二回
りも小さいのが分かります。
オオワシとオジロワシのくちばしを比較するとオオワシの方が厚く、がっしり
しています。海ワシだけどアザラシやシカ、イルカ、クジラを食べる肉食鳥だ
と思い知らされます。オオワシが硬い皮を引き裂かなければ、カモメやキツネ、
カラス、オジロワシたちの歯が立たないのです。
羽の色合いもずいぶん違います。黒褐色と白色だ配色されたオオワシが畏怖堂々
として強く見えます。オジロワシはベージュと褐色でまとめられた環境に溶け
込むような色合いをしておとなしく見えます。
くちばしも魚を中心に食べるようにこじんまりとしているのが納得できます。
これから春ニシンが来遊し、産卵します。これを目当てに集まっている気配も
あります。体力を付け、いざカムチャッカ半島へ渡る時期がすぐ来ています。
闘いの前の静けさですか。
凛として美しいですね。