12月の寒気は強力で、野付湾は完全に凍ってしまいました。満潮干潮の潮位差が
生じるために、湾内でできた氷は入口の方で割れ、それが流氷になり外海に出て
いきます。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ ホタテ船団が行く、海鳥が舞う ★
野付湾産流氷はすでに根室半島に到着。沿岸に生息する海鳥たちは沿岸から退
去の状態です。海鳥のいない寂しい海面を見るのは嬉しいやら悲しいやら。複
雑です。
早朝6時、尾岱沼港からホタテの船団が一斉に出漁して行きます。一列縦隊で
根室海峡の沖合を目指します。
朝陽が出るころはすでに漁場に着くころです。船団のかっこいい光景を見てい
るとシャーベット状に凍った氷が光に反射して、七色の光の海を演出してくれ
ます。美しさにしばし見とれます。この時期にしか出ない海の色。彩どり。
ほんの一瞬ですが、これを見るために朝起きをしてきた甲斐があります。
船団に見とれていると行く手に海鳥たちが飛び立って行きます。蹴散らされる
ようにすごい数の海鳥たちの姿を確認できます。
根室海峡の海には厳寒でも数万羽の海鳥が棲息しています。それだけ冬季でも
魚が回遊しているということです。冬の厳しい海に負けない多くの海鳥たち。
ウミアイサ、カワアイサ、ビロードキンクロ、コオリガモ、ヒメウ、ホオジロ
ガモ、などではないでしょうか。
その多さにびっくりです。