ハクセキレイの親たちが干潟の草地に出てきて、忙しく歩き回っています。嘴
には小さな虫を集め、挟んでいます。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ ヒナが待ってるよ。ハクセキレイの親、忙し。 ★
泥炭の草の間を小まめに俊敏に歩き、泥の上にいる小さな虫を捕まえています。
すぐに食べないところを見ると近くにヒナがいるのです。
ノビタキと違い、ハクセキレイのヒナは地面の草地に隠れ、親が来るのを待っ
ているはずです。親鳥の行動を見ていると灰色のヒナ鳥が動くのを見つけました。
尾羽がようやく5センチばかり伸びた、巣立ちしたばかりのヒナです。草陰に潜
み、じっとして時々鳴き声を出しています。親に居場所を知らせているのです。
動きません。羽の灰色が草色に紛れ、目立ちません。動かなければ、きっと探せ
ません。
見つけてから2、3分して親鳥がやってきました。周囲を見回し、カラスや他の
動物の気配がないのを確かめているのです。
草の間を素早く歩き、ヒナのところにやってきました。聞き取れませんがヒナが
か細い声を出しています。嘴の口角が黄色い。大きく開けるためにまだ筋肉が厚
く、弾力に富んでいるのです。
口を大きく開け、必死でもらった虫を飲みこんでいます。親はすぐに餌取りに近
場の泥地に行きます。効率よく、捕ったらすぐにヒナに与えられる場所にヒナを
連れてきて、待機させているのです。
その間、ヒナはじっと草の陰で動きません。観ていると、何回か給餌をすると、
親が促す合図を出し、ヒナが低く飛び、移動して行きます。
餌場を変えることで効率を上げているのだと思います。親も雛も大きくなるまで
必死でがんばってます。
無事に育ちますように