ねぐらから早朝出発したヒシクイたちが集まる場所を探し、今季も原野をうろちょろして
ます。毎年、集まる場所が違うので、経験と勘で探し回るしかありません。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ 亜種ヒシクイの集合地、見っけ。 ★
いそうなところに行き、車からでて耳に手を当て集音器にして鳴き声を探します。ゲルルル
という声は牧草地の斜面に降りて、見えないヒシクイの居場所を教えてくれます。
デントコーン畑が多くなり出してから、それまで蓄積してきたヒシクイたちがいる場所の
目当てが無くなりました。
今年のようにとてもきれいに刈り取られ、落穂がほとんどない畑になると、1回、2回来
ると2度ときません。以前は牧草をしきりに食べていたのに見られなくなりました。
トウモロコシの実の魅力には勝てないのです。必死で走り回り、地図を塗りつぶしていっ
ても今年は見つけられません。
ならば依然見つからなかった沼を探すことに切り替えました。心当たりの沼の近くの高台
に上がり、耳を澄まします。3か所探しても気配なし。次にジュンサイを栽培している沼
に行くと対岸から声がしてきました。
葦が沼を縁取り岸からは見えづらい水面に亜種のヒシクイが2000羽以上降りています。
しばらく観察していると林を超えて、小さな群れがやってきています。
周りで食事をとり、お腹が膨れたところで水を飲みに来ているのか。数はどんどん増えて
きます。オオハクチョウが10羽ほどばらばらに休んでいます。
急に群れが騒々しくなり、一斉に飛び上がりました。こういう時は、間違いなくオジロワシ
が飛んできています。案の定、2羽のオジロワシが群れの上を飛んでます。
休んでいたほとんどのヒシクイが森の上に出て、上空を旋回してきます。水面に降りている
時は、多いとは感じませんが、飛んだ時の数は数倍の多さに感じます。
迫力が違います。
こんなにいるのに声に気付かなければ、きっと見過ごしてしまうほど自然のスケールが
大きいのです。