5月、ヤマシギが姿を見せると、オオジシギが姿を見せます。ヤマシギは夕方に
ディスプレイプライトをしますが、オオジシギは夜も、朝も、昼も、夕方もやり
ます。
おばんです。小太郎でごじゃります。
★ オオジシギが飛ぶ季節 ★
いつ寝るんだろうと最初にオオジシギの声を聴いた時には、思いました。50年
前のことです。
今から思えば、当時は100mおきに縄張りを持ったオスがいて、誰かが鳴きだし、
飛び始めると隣のやつが対抗して飛ぶというシーンが多かった気がします。
1970年代は数が多かったのです。霧多布岬や野付半島の草原にはオオジシギが
多かった。鳥の調査でテントやバンガロウ暮らしを5月から8月まで6年間続けて
いた時、夜中に飛ぶオオジシギには感激していました。ジッジッジッ・ジーと
3拍子で鳴くことを飛びながら続けます。次にガ、ガ、ガ、・・・・と空気を
張り裂く爆裂音を響かせ、急降下してきます。
その迫力に「鳥じゃーねえ」と思ったものです。猟師に聞くと「あれはカミナ
リシギだ」と教えてくれた。地元の人は誰もが知っている鳥でした。
飛び疲れると降りてきて、杭や電柱、木の先、なければ地面に止まります。草地
の中でメスがジープ、ジープと反応して鳴いているのは後で知りました。
片方が止めると対抗して飛んでいたやつもやめます。時には周辺のオスが4、5
羽集まって集団で飛びまわることも多かった。
最近は、夜に鳴きながら飛ぶことが少なくなっています。日が出ているときに
飛びまわるオオジシギを見ることが少なくなりました。毎年、少なくなってき
ています。
これは実感です。
日本野鳥の会が多くの人を動員して調べています。オオジシギの個体数がずい
ぶんと少なくなってきているそうです。
夏、主に北海道の草地や本州の山地の草地、ロシアの一部で繁殖し、冬には
オーストラリア周辺で過ごします。
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