窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

アオサギ、集合してます

2020-09-12 18:54:38 | 山野の鳥

アオサギが野付湾の干潟の中州や周りの草地に集まっています。干潮時、干潟に

広がって餌を捕っていた連中が上げ潮とともに引き上げてきて、休んでいます。

おばんです。小太郎でごじゃります。

          ★ アオサギ、集合しています ★

そのほとんどが夏羽で、美しい飾り羽を持った成鳥です。子育てが終わり、子供

たちが離れていき、大きな繁殖イベントを終えた親鳥たちです。

今年生まれの子供が混じっているのかと1羽1羽、チェックしてみるとすべて

成鳥でした。

毎年、気にせず、集まっていると成鳥も幼鳥も混じっている群れやと思い込んで

いました。

幼鳥の姿は全くなく、別々に行動しているようです。そういえばシギやチドリも

成鳥と幼鳥が別々に渡って来ます。

アオサギも似た行動をとっているようです。

これから南に渡りだすまでの期間、干潟はアオサギでにぎわいます。

海霧ばかりだった野付湾の景色も大空がよく現れるようになりました。

 


トウネンの群れが次々にやってきています

2020-09-11 13:49:29 | シギ・チドリ

シギの仲間、トウネンが繁殖地から渡ってきだしたのが7月。野付湾の干潟に

根室海峡から群れで入ってきました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

        ★ トウネンの群れが次々にやってきます ★

秋の渡りの先駆けです。8月に入り、群れの数が多くなり、アマモの堆積した

泥炭の干潟に分散して降り立ちます。そのため生息数を把握するのが難しい。

おおよその数で、今週は多い、少ないとしかいいようなありません。

野付湾は広大なのです。トウネンはスズメほどの大きさでカウントするのも大変

なんです。ただ他のシギ・チドリに比べ、長い期間にわたり渡りが続きます。

9月に入っても群れを見ることができます。

8月には夏羽の赤錆色が目立ち、あざやかでしたが、9月に入り冬羽に変わる

褐色系の色が多くなり始めています。

泥土の干潟を好み、海面上昇で融けだした新しい干潟に進出してきます。栄養価

が高く、棲息するゴカイや他の生物が多いのでしょう。

私の姿に驚いて逃げて行っても、すぐに帰ってきて同じ場所で採餌します。生き

物が多く入り場所と少ない場所があるようで、いい場所では必ず独り占めしよう

とするトウネンがいます。

そこに入ってくる他の個体を姿勢を引くくして威嚇、攻撃します。激しく追い

立てます。追われたものは抵抗をせず、立ち去ります。そこに執着しないでも

食べ物が探せるからでしょう。


ウミウが集まってきました

2020-09-09 15:18:35 | 海鳥

8月にぱらぱら見られていたウミウが9月になって増え、目だって来ました。

砂流出防止のために沖合に設置されたテトラポット堤防の上にたくさん止まって

います。

おばんです。小太郎でごじゃります。

          ★ ウミウが集まってきました ★

野付半島周辺に集まってくるウミウは繁殖にやって来る夏鳥です。知床半島や

国後島、択捉島周辺、釧路から根室半島に至る海岸崖などで繁殖しています。

そこで繁殖を終えた個体がイワシやイカナゴ、イカなどが回遊してくる根室

海峡に集まってきているのです。

根室海峡は近年、海水温が上昇し、魚種が変わり、シイラやブリ、マグロ、サバ

など南の海域にいる魚が増え、サケが減ってきています。また、群れで回遊する

イワシやイカナゴ、サバなどの小型の魚も変わってきて、入ってきています。

魚を食べ物にしている鳥たちも変化してきているように思いますが、断定する

にはきちんとした調査をしなければなりません。

ウミウの数が増えてきているかどうかさえ、分かりません。ともかくテトラポ

ットの上に止まる数は目立ちます。

ウミウたちはそこから根室海峡の沖合に飛んでいきます。海峡にやってくる魚

を捕り食べてくるのです。

最近、カワウが混じり出し、ウの姿だけでウミウとは言えなくなりました。

飛んでくる姿を双眼鏡で1羽1羽確認し、ウミウと言うようにしています。

区別は嘴の基部周辺の黄色の皮膚が露出したところ。

違いのポイントは黄色の皮膚が上嘴と下嘴が接合する口角のところで、カワウ

では尖らない。それに対しウミウは嘴の反対方向に尖っているのです。

これを確かめるのは、相当慣れないとできないので、いつも戸惑います。えい、

面倒くさいとなります。興味がおありの方は挑戦してみてください。

調べてみると、ウミウは日本では普通に見られる鳥ですが、世界的な分布から

見ると日本列島沿岸域に限られた棲息域にしかいません。

だから、Japanese Cormorantとされているんです。そう思うとなおざりに見る

わけにはいきません。しかり見ようと思うんです。

 


ソバの花、満開

2020-09-08 14:53:10 | 根室の風景

ソバの花が満開です。牧草地の改良事業、掘り起こした後を利用して、秋そばが

植えられています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

            ★ ソバの花、満開 ★

中標津はソバ打ち名人がこの10年、すごく増えました。そのせいか、ソバの

栽培が拡大しました。7月に植えたものが花を付けています。

火山灰地の上にできた黒土。海霧のせいで牧草地しかできないとされてきた大地。

ソバは亜寒帯に属する根室地域ような冷涼な気候、雨が少なく乾燥した土地でも

容易に生育します。

おかげで蕎麦屋が増え、蕎麦好きなものには一つの文化ができつつあります。

出汁の文化がなかったので、旨味に関しては本場にはまだまだ遠きかもしれま

せんが、とれたてのソバが使える強みがあります。

ソバはタデ科ソバ属の1年草。秋はタデ科の植物が多く生えてきてるので、すご

親しみが湧くのです。穀類というとほとんどがイネ科、ソバは特異です。

縄文時代晩期から「蕎麦がき」として食べられていたそうですから、イネより早く

日本には定着していた植物です。

日本では貧乏県と言われていた山陰地方や信州地方が有名ですね。出雲そば、

信州そばは地元ならではの美味しさが伝統です。

北海道は作付面積、収穫量ともに10年以上トップ。ソバ粉と言えば北海道と

言われるようになっていますが、威張れません。国内消費の80%は外国産です。

美しいソバの花を見ながら、ソバの勉強させてもらいました。

◆ ついでに、ソバの原産地は遺伝的な調査から「中国の雲南省北部の三江併流

地域」であると京都大学の大西近江先生が明らかにしました。

1980年から20年かけた地道な調査からの解明です。すごいな。


ソバの花、満開

2020-09-08 14:53:10 | 根室の風景

ソバの花が満開です。牧草地の改良事業、掘り起こした後を利用して、秋そばが

植えられています。

おばんです。小太郎でごじゃります。

            ★ ソバの花、満開 ★

中標津はソバ打ち名人がこの10年、すごく増えました。そのせいか、ソバの

栽培が拡大しました。7月に植えたものが花を付けています。

火山灰地の上にできた黒土。海霧のせいで牧草地しかできないとされてきた大地。

ソバは亜寒帯に属する根室地域ような冷涼な気候、雨が少なく乾燥した土地でも

容易に生育します。

おかげで蕎麦屋が増え、蕎麦好きなものには一つの文化ができつつあります。

出汁の文化がなかったので、旨味に関しては本場にはまだまだ遠きかもしれま

せんが、とれたてのソバが使える強みがあります。

ソバはタデ科ソバ属の1年草。秋はタデ科の植物が多く生えてきてるので、すご

親しみが湧くのです。穀類というとほとんどがイネ科、ソバは特異です。

縄文時代晩期から「蕎麦がき」として食べられていたそうですから、イネより早く

日本には定着していた植物です。

日本では貧乏県と言われていた山陰地方や信州地方が有名ですね。出雲そば、

信州そばは地元ならではの美味しさが伝統です。

北海道は作付面積、収穫量ともに10年以上トップ。ソバ粉と言えば北海道と

言われるようになっていますが、威張れません。国内消費の80%は外国産です。

美しいソバの花を見ながら、ソバの勉強させてもらいました。

◆ ついでに、ソバの原産地は遺伝的な調査から「中国の雲南省北部の三江併流

地域」であると京都大学の大西近江先生が明らかにしました。

1980年から20年かけた地道な調査からの解明です。すごいな。