窓辺の小太郎

野付半島の渡り鳥や動植物の生き生きした「瞬間の美」を目指します。

若きキタキツネ

2021-06-21 21:58:44 | キタキツネの生態

一匹の若いキタキツネが流木の陰で休んでしました。耳をピンと立て遠くの音に

神経を集中しているみたい。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

           ★ 若いキタキツネ ★

耳の裏側の先は黒い。目立ちます。これは後ろから近寄る動物が一瞬、目と間

違え気づかれたかなと躊躇する用途があるらしい。

確かに見かたによるとそうかもしれません。集中して立っている耳は美しい。

威厳を感じます。

そっと近寄るとこちらに気づき振り向きました。じっと動かず、距離をおき観察。

逃げることはしなかった。でもこっちを向いて観察しだしました。

鼻にダニが喰った痕が3か所。夏毛に生え変わり精悍です。ふっくら感がなく

1歳に満たないメスのようです。


ビンズイ

2021-06-20 14:36:28 | 山野の鳥

牧草地の林縁でビンズイが囀っていました。声だけ確認できて、なかなか姿が

確認できない。地味なとり。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

              ★ ビンズイ ★

摩周湖の外輪山・西別岳の縦走路に広がる低灌木地帯にいるビンズイは木の上

に出てきて流麗な美声を聴かせてくれます。しかも目の前で。

それが低地に来ると木々にまぎれてなかなか見つけずらい。ベニマシコやアオ

ジに先に目がいってしまうせいです。しかも樹上の方に止まり囀るから余計に

探せません。

やっと見つけても枝の隙間からやっとこさで姿を捉えることができるくらい。

でもやっとこさであえました。

山のヒバリと言われるだけあり、軽やかな鳴き声を披露してくれました。


再挑戦かな、タンチョウ

2021-06-19 13:25:15 | タンチョウのいる風景

5月の強力低気圧で巣に被害を受けたタンチョウ夫婦。一時姿が見えませんで

したが、干潮で現れた砂浜で休んでいる1羽を発見しました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

                         ★ 再挑戦かな、タンチョウ ★

潮の流れが止まり、すでに採餌を終えお腹を膨らませたのか、羽の手入れを

始めています。体形からオスのようです。

いつも2羽でいることが多いので、もしかすると再び違う場所で産卵し、抱卵

をはじめているかもしれません。

内陸のタンチョウはすでに大きなヒナを連れ、警戒心が強くなっています。

産卵の再挑戦をするにはぎりぎりの時機です。海岸線で営巣するタンチョウは

多くの困難に直面しています。

干潮満潮の水位を考慮し、強風に耐えなければなりません。最近は高潮の問題

発生し、営巣がうまくいきません。

経験を積み営巣場所を選び、繁殖成功率を上げるしかないのです。

 


コヨシキリ、忙し

2021-06-17 22:12:38 | 山野の鳥

6月に入りコヨシキリが囀り合戦をしています。1週間前はしていなかったの

真っ最中です。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

             ★ コヨシキリ、忙し ★

葦の原で囀るコヨシキリを一羽狙い近寄り、じっとして待ちます。縄張りを確

実にする争うわずかな期間、彼らは意外に不用心です。

必死に周囲にアピールすることに集中します。こちらを警戒して移動してもす

ぐに見晴らしのいいポストに戻ってきます。慣れてもらえば占めたもの。

とにかく忙しい。隣に縄張りを作る個体が来れば寄って行き、縄張りを持たな

オスが現れると追廻し、帰ってきてポストで囀りだします。

キリキリコロコロ。小さい体で大きなボリュウムの声が周囲に響き渡ります。

観察していると実に忙しい。ここで頑張らないと今季はなわばりが持てません。

必死になります。


カワアイサのヒナ

2021-06-16 16:52:03 | カモ類

野付半島の基部の湿原の中をうねるように流れる茶志骨川。両岸は葦に覆われ

近寄りがたい環境です。川を覗いていると上流から孵化して2、3日のカモの

ヒナが泳いできました。

おばんです。小太郎でごじゃります。

 

             ★ カワイサのヒナ ★

警戒しています。周囲を気にして一緒に泳いでいます。張り出した葦が生えて

いる土手の陰に入りながら泳いできます。

その先をちらり親の姿が見えました。白い姿です。カワアイサのオスです。

いつもメスが連れていることが多いので緊張します。珍しいからです。

ヒナたちは追いかけて移動してきます。まだ嘴の根元が柔らかいゴム見たい

です。嘴を大きく開いて親がくれる魚を呑み込みやすくしているのです。

私に気づいた親がグルグルと警戒の声を出すと水面を走るように消えていき

ました。