春分の日の頃になると、わたくしは近場の尾根道で落日の光景を眺めなければならないとの思いに駆られる。その道に立つと、夕日が雪を被った浅間山(2560 m)に沈むからだ。
この日は西の空には大きな雲が浮かんでいた。雲が日差しを遮り気温が下がると、尾根道に強く冷たい風が吹きつけてきた。ここで逃げ出すわけには行かないと寒さを我慢した。
肉眼では直視できなかった場面から(1)。山頂に噴煙が漂っている。左側の山頂は浅間山の近くにある剣ヶ峰である。
肉眼では直視できなかった場面から(2)。太陽の輝きに、夕焼けハイカーは圧倒される。
落日が始まった。夕日に染まりながら、ハイカーはシャッターボタンを押した。
落日の光景は神秘的である。
さて、落日が終わる頃に、山頂の上空にもう一つの太陽があるような輝きが現れた。
何だろう。この輝きは!
3月17日18時頃、桐生市にて(金葛歩道にて)。