この頃、日中は雲一つ浮かんでいない空模様であっても夕刻が近くなると、冬ならではの雲による光景が現れている。今回アップした画像は一作日に出会った光景である。
上空に浮かぶ細長いレンズ状の黒い雲が太陽の方向に流れてきた。そして、太陽の直下付近では、雲の縁が美しい彩りを帯びた。
同時に、鮮やかな虹が太陽と同じ高度の位置に現れた。
虹は「幻日(幻日環)」と呼ばれている大気光学現象によるものである。
このものは、太陽光が空気中に浮かぶ小さな氷の粒で屈折されることに起因すると言われている。
幻日と太陽(雲による減光で、太陽がそれほど眩しくない状態になった)
次いで、うろこ雲がレンズ状の雲の上に現れた。
「レンズ状雲(下層雲)の夕焼け」と「うろこ雲(上層雲)の輝き」(1)
「レンズ状雲(下層雲)の夕焼け」と「うろこ雲(上層雲)の輝き」(2)
太陽が近くの山に沈む間際では、下層雲の夕焼けが鮮やかになった。
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ところで、このときは東方向に現れた帯状の雲も夕日に染まった。
このようなときには、山頂付近の冬木立から月が昇ることを望みたくなるが、今は真夜中にならないと月が昇らない。
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1月18日午後(夕刻)、桐生市にて。