個々の花は小さくても、群れになれば目を引く存在になる。ホトケノザ(仏の座)はそのようなシソ科オドリコソウ属の二年草だ。赤城山の山麓には、畑や道ばたにホトケノザが群生しているところが幾つかある。
この日の赤城山(南面)から。
左から、鍋割山、荒山、地蔵岳(雪)、長七郎山、鳥居峠、駒ヶ岳、黒檜山。
裾野の彼方に、榛名山。
地蔵岳(雪)、長七郎山、鳥居峠、駒ヶ岳、黒檜山。
鳥居峠、篭山、駒ヶ岳、黒檜山。
3月中旬、桐生市新里町にて。
個々の花は小さくても、群れになれば目を引く存在になる。ホトケノザ(仏の座)はそのようなシソ科オドリコソウ属の二年草だ。赤城山の山麓には、畑や道ばたにホトケノザが群生しているところが幾つかある。
この日の赤城山(南面)から。
左から、鍋割山、荒山、地蔵岳(雪)、長七郎山、鳥居峠、駒ヶ岳、黒檜山。
裾野の彼方に、榛名山。
地蔵岳(雪)、長七郎山、鳥居峠、駒ヶ岳、黒檜山。
鳥居峠、篭山、駒ヶ岳、黒檜山。
3月中旬、桐生市新里町にて。
春分の日の頃になると、わたくしは近場の尾根道で落日の光景を眺めなければならないとの思いに駆られる。その道に立つと、夕日が雪を被った浅間山(2560 m)に沈むからだ。
この日は西の空には大きな雲が浮かんでいた。雲が日差しを遮り気温が下がると、尾根道に強く冷たい風が吹きつけてきた。ここで逃げ出すわけには行かないと寒さを我慢した。
肉眼では直視できなかった場面から(1)。山頂に噴煙が漂っている。左側の山頂は浅間山の近くにある剣ヶ峰である。
肉眼では直視できなかった場面から(2)。太陽の輝きに、夕焼けハイカーは圧倒される。
落日が始まった。夕日に染まりながら、ハイカーはシャッターボタンを押した。
落日の光景は神秘的である。
さて、落日が終わる頃に、山頂の上空にもう一つの太陽があるような輝きが現れた。
何だろう。この輝きは!
3月17日18時頃、桐生市にて(金葛歩道にて)。
今年も、近くの山に自生しているチョウジザクラ(丁子桜、バラ科サクラ属)が花を開いた。丁子桜は本州(群馬県から広島県、太平洋側)や九州(熊本県)などの低山に自生している。しかし、物の本によると、桜としての鑑賞価値は低いため、このものが庭に植えられることは少ないとのことだ。
それでも、個々の花を眺めると、花や蕾には野生種らしい雰囲気が漂っていることに気付く。ちなみに、花の径は2 cm足らずである。
筒状の萼の先に淡い色の花びら。
花びらは5枚で先端は切れ込んでいる。この桜には、夕日のような軟らかい光が相応しい。
花は、3月上旬頃から咲きはじめて、山に花が少ないうちに目覚めた花粉媒介者を呼び寄せる。野生種はしたたかである。
早春の青空は花を引き立てる。
木の高さは3 m程度である。
今年は、満開の花で賑わう前に春の嵐が数回も到来した。
3月中旬から下旬、桐生市地区の山内にて。
浅間山は自分たちが住んでいる街から真西の方向に位置している。そのため、春分の日の頃に、市街地で眺める夕日は浅間山に沈む。このときは、浅間山は霞に深く沈んでいたが、落日のときには山体と噴煙が浮かび出た。
次第に、山体と噴煙がはっきりと見えるようになった。
夕日は噴煙の背後に。
夕日が沈んだ直後。
肝心の夕日は雲のカーテンに隠れていた。しかし、浅間山の山頂と噴煙が濃い夕焼け色を背景として浮き出たとき、感動を覚えながらも何かもどかしさを感じた。この雰囲気を帰宅を待つ家族にどこまで伝えることができるだろうかと。
3月23日18時頃、群馬県桐生市にて。
先週から、ミツマタ(三椏)の花が桐生川沿いで咲き始めた。まだ、花の状態は三分咲きといったところであろうか。それでも、葉の展開に先がけて蕾が膨らみ花が開く姿は渓流沿いでの風物詩である。
離れた位置からは地味に見えるが、花の色と形は魅力的である。
今週は気温の変化が大きいと予報されているが、週末にはジンチョウゲ科の仲間らしい形の花が目立つようになるだろう。
川沿いの群生地にて。ここは杉を伐採してから、ミツマタが増えたとのことである。
3月20日午前、桐生川にて(桐生市梅田町、ダム湖の上流)。
国道50号は群馬県前橋市と茨城県水戸市とを結ぶ一級国道である。
午後5時半過ぎ、茨城県内にて、同乗者が撮影。 なお、自動車道(北関東、常磐)は通行止めとなっていた。
沈丁花は春の幕開けを知らせる上で格好の花木である。朝日による暖まりを感じて窓を開けると、心地良い香りが漂ってくる。庭の沈丁花は、今冬のある日に強い風で横倒しの状態になったが、枯れることなく先週後半に多数の花を開いた。かなり傾いたままではとは思うが、地植え株の植えかえはきわめて難しいと聞く。
ところで、花びらのように見えるものは萼片であるから、沈丁花には花びらがないとのこと。沈丁花は何とも面白い花木である。
撮影 3月7、8日朝。
今朝は、昨日までの暖かさで膨らんだ玄海ツツジの蕾が花を開いた。まだ数輪の花が咲いたに過ぎないが、赤紫色の花はそれなりに目立つ存在である。花が葉の展開よりも早く咲くからだ。玄海ツツジはツツジの仲間のうちでもっとも早く花を開くと言われている。
ところで、明朝は最低気温が零度以下になると予報されている。夜中の強い北風にめげることなく開花したことを思うと、花びらや膨らんでいる蕾が霜などによってダメージを受けないことを願いたくなる。
撮影、3月7日朝
今日の天候: 夜中には強い北風が吹いた。そして、明け方からの空模様は曇り(早朝)、晴れ(午前)、曇りそしてにわか雨(午後)、晴れ(夕刻)と目まぐるしく変わった。
近所の山(西側)での空模様(午前)。