異教の地「日本」 ~二つの愛する”J”のために!

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【東日本大震災】高木大臣も逃げ回り 安倍政権「復興委」断固拒否の異常事態

2016-03-12 22:20:47 | 震災、津波

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/177187/1より転載

高木大臣も逃げ回り 安倍政権「復興委」断固拒否の異常事態

2016年3月12日

 東日本大震災から丸5年の11日、政府は2016~20年度の「復興基本方針」を閣議決定したが、安倍政権が本気で復興に取り組んでいるのかどうか疑わしいものだ。というのも、国会の衆院復興特別委員会が、審議が始まらない異常事態に陥っているからだ。

 今月1日に来年度予算案が通過した衆院では、予算委以外の他の委員会での審議が本格化している。ところが、復興特委だけは9日に高木大臣の所信表明が19分間開かれただけ。安倍政権が「一丁目一番地」という復興だ。委員会が毎日開かれてもおかしくないし、通常なら遅くとも所信の翌日の10日に審議が始まるのだが、自民党が「来週以降にしてくれ」と、断固拒否しているという。

「自民党は3.11の式典の準備があるなどと理由をつけていましたが、ホンネは、3.11前に復興が進んでいないことを非難されるのが嫌なのでしょう。3.11後ならメディアの被災地絡みのニュースが減るだろうという計算もある」(野党関係者)

 例えば、災害公営住宅は遅れに遅れ、いまだ完成は6割。仮設住宅から別の仮設住宅への転居を余儀なくされる人も少なくない。「まさか5年も仮設に住むとは思いませんでした」という被災者の声もあった。

 審議が始まらないのには、下着ドロ疑惑や香典配布問題を抱える高木大臣にも原因がある。民主党の安住国対委員長代理は「疑惑を追及されるのが嫌だから『大臣隠し』をする。被災地をバカにしている」と批判していた。

「高木さんは『大臣室より自民党の国対の部屋にいる方が長い』と揶揄されています。もともと国対畑なので居心地がいいのもありますが、予算委で野党の追及にあわないよう、国対のメンバーに『なんとかよろしく』と内々に頼んでいた。復興委についても同様でしょう。特に注目が集まる3.11前は是が非でも避けたかったようです」(自民党関係者)

 答弁から逃げる大臣なんて、さっさとその職を辞するべきだ。そんな大臣を使い続ける安倍首相も、「被災者の心に寄り添い」という言葉がしらじらしく聞こえる。

 

 

 


【原発事故】「最も美しい村」…民家前のかつての農地に黒い袋の山 飯舘村を歩く

2016-03-12 04:18:00 | 福島、原発

毎日新聞http://mainichi.jp/articles/20160311/k00/00m/040/008000cより転載

震災5年

「最も美しい村」黒い袋の山 飯舘村を歩く

 
民家前のかつての農地に積み上げられた、汚染土などを詰めたフレコンバッグ=福島県飯舘村で2016年3月10日午後、佐藤賢二郎撮影

 東日本大震災から5年。福島第1原発事故で放出された放射性物質の除染事業が続く福島県飯舘村を10日、訪ねた。 

 事故の前年、「日本で最も美しい村」連合にも加盟した自然豊かな村は、無残な姿に変わっていた。農地だった場所には汚染土などを詰めた黒い袋(フレコンバッグ)の山が、見渡す限り広がっていた。今も住民約6000人が全村避難中だ。

 村によると、これまで除染で出た汚染土や枝、草などはフレコンバッグ約150万袋分。宅地の除染は終わったが、農地は55%しか完了していない。

 除染作業自体は今年中に終了する見通し。しかし、汚染土などを詰めたフレコンバッグを一時保管する仮置き場を十分確保できず、その移送先である中間貯蔵施設建設の見通しも立っていない。そのため、村内の優良農地約800ヘクタールのうち約300ヘクタールが「仮々置き場」となっている。

 国は昨年、帰還困難区域を除き、飯舘村の避難指示を来年3月までに解除すると決定。村は病院や学校などの再開に向けた準備を進めているが、除染事業の見通しは不透明で、住民のスムーズな帰還は難しい状況だ。

 村の担当者は、「かつては日本の原風景が残っていることが自慢だった。今は本当に厳しい」ともらした。【佐藤賢二郎】

民家前のかつての農地に積み上げられた、汚染土などを詰めたフレコンバッグ=福島県飯舘村で2016年3月10日午後、佐藤賢二郎撮影

汚染土などを詰めたフレコンバッグを積み上げた山。元は農地だった場所を墓石が見下ろしていた=福島県飯舘村で2016年3月10日午後、佐藤賢二郎撮影

仮置き場に運び込まれる、汚染土などを詰めたフレコンバッグ=福島県飯舘村で2016年3月10日午後、佐藤賢二郎撮影

 

 


松本昌次の「いま、言わねばならないこと」第二回「花は咲く」異論(レイバーネット)

2016-03-12 03:30:17 | 震災、津波

LNJ Logohttp://www.labornetjp.org/news/2013/0501matumotoより転載

 

第二回・2013/5/1 (毎月1日発行)
『花は咲く』異論  松本昌次(編集者・影書房)

 しばらく前、ある小さなリーフレットに、わたしは次のように書いたことがある。
 ――この頃、NHKのテレビをつけて気になることがあります。それは38人の有名な俳優やタレントたちが、一輪の花を手にして歌いつぐ『花は咲く』(作詞・岩井俊二/作曲・菅野よう子)という、東日本大震災の「復興支援ソング」です。 
「今はただ なつかしい/あの人を思いだす」とか、「花は 花は 花は咲く/いつか恋する君のために」とか、なんとも甘い激励と癒しと浄化の言葉の羅列は、被害者たちを個人の「体験」にのみ、明るい希望にのみとどまらせようとしているとしか思えないからです。敢えて言えば、この歌は、戦争中の『海行かば』の裏返しの歌です。――と。

 さて、春の選抜高校野球の入場行進曲にも、球児たちを颯爽と力づけるかのように選ばれた『花は咲く』が、どうしてわたしに『海行かば』を喚起させ、銅貨の裏表のような歌だと思わせたのだろうか。わたしが十代半ばの戦争中、1943年5月29日のことである。
 突然、NHKラジオから『海行かば』が流れ、臨時ニュースとして、アッツ島の日本軍守備隊2500人全員が「玉砕せり」と、荘重に放送されたのである。この一瞬の衝撃をわたしは忘れることができない。いらい「海行かば水漬(づ)く屍/山行かば草生(む)す屍/大君の辺(へ)にこそ死なめ/顧みはせじ」の歌は、わたしのからだに刻印され、『花は咲く』のことばをかりれば、「悲しみの向こう側に」たとえ屍となろうとも、顧みることなく、戦争勝利の「花」を咲かせねばならないとわたしに決意させたのである。

 ところで、宗教人類学者として有名な山形孝夫氏は、『花は咲く』を「死と生に引き裂かれた愛し合うふたりの、噴きこぼれるような悲しみの歌」と評価し、この生者と死者の「語り」は涙をさそうが、「それは悲しみの涙ではない。死者と共に未来へ向かう優しい希望の涙のようなものだ。」と結んでいる。(朝日2013.3.12夕刊)
 しかし、戦争中からこれまで、いったいどれだけ死者とともにわたしたちは、“希望の涙”に誤魔化されてきたことか。この記事には、悲しみを浮かべ一輪の花を手にした西田敏行氏のカラー写真も載っている。それでは西田氏に問いたい。
 あなたは、津波で家族を亡くした人や、放射能で家を追われて帰るあてもなく他郷に仮寓している人の前で、『花は咲く』を歌えますか。スタジオのマイクの前ではない。被災者の前で、「花は 花は 花は咲く」と本当に歌えるのだろうか。もし歌えるとしたら、わたしはその人の神経を疑わざるを得ない。

 野坂昭如氏が「毎日」に『七転び八起き』を連載していて、その連載151回「震災から2年」を友人が切り抜いて送ってくれた。野坂氏の「被災者それぞれの声に耳を傾けること」をわたしたちの「務め」と語る真摯な姿勢に共感を覚えたが、それとは別に、記事に添えられた黒田征太郎氏のイラストには、痛烈な感銘を受けた。点描で描かれたチューリップのような花が、茎の半ばでポッキリ折れて、地面にばったりと倒れこんでいるのである。そして「ハナハ/ハナハ/ハナハ/サク?」とある。このイラストとたった一つに疑問符、これこそが、3・11後の被災者の現実を見事に言いあてたものではないのか。

 『花は咲く』と関係はないかも知れないが、NHK会長の2013年度の年間報酬が、受信料の収入減で2~3%減額されても3092万円、副会長が2690万円、その他の理事や経営委員がぞろぞろと20人余もいるという、ある日の小さな新聞記事には、心底びっくり仰天した。東電の役員などもほぼ同額の収入だったが、年金で暮らすわたしの10年分をゆうに越える金である。いや、わたしはまだいい。彼等は、どのツラさげて被災者の前で『花は咲く』を歌えるのだろうか。(2013・5・1)

 *写真=『花は咲く』を歌う西田敏行氏(YouTubeより)


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≪関連≫
「花は咲く」への返歌 【花は咲けども】いまも静かにブーム!歌うは影法師

 

 

 


週刊誌報道で稲田氏が敗訴 在特会との関係指摘 (2016.3.11)

2016-03-12 02:37:40 | 報道

共同通信 47NEWShttp://this.kiji.is/80935468077123069より転載

週刊誌報道で稲田氏が敗訴

在特会との関係指摘

2016/3/11 17:48

画像 自民党の稲田朋美政調会長 「在日特権を許さない市民の会(在特会)」と近い関係にあると報じた週刊誌「サンデー毎日」の記事で名誉を傷つけられたとして、自民党の稲田朋美政調会長が当時の発行元の毎日新聞社に550万円の損害賠償を求めた訴訟で、大阪地裁(小池明善裁判長)は11日、請求を棄却した。

 判決によると、問題となったのは2014年10月5日号の「安倍(晋三首相)とシンパ議員が紡ぐ極右在特会との蜜月」と題した記事。稲田氏に関し、資金管理団体が10~12年に在特会幹部と共に活動する8人から計約21万円の寄付を受けたとして「在特会との近い距離が際立つ」と報じた。

 

 

≪関連記事≫
『サンデー毎日』 スクープ 国連が激怒  安倍とシンパ議員が紡ぐ極右在特会との蜜月
 在特会が自民党安倍政権の「支援組織」だったことを22日発売の「サンデー毎日」が報じた。
また記事によると、稲田朋美政調会長が在特会員や関連人物による寄付も受けていたようだ。

 【祝】稲田朋美自民党政調会長がまた敗訴。「安倍とシンパ議員が紡ぐ極右在特会との蜜月」は真実の論評。

 

 

 


「脱原発を参院選の争点に」小泉元首相が安倍政権“打倒宣言”(日刊ゲンダイ)

2016-03-12 02:30:50 | 福島、原発

小泉元首相、シンポジウムで「原発ゼロ」で持論を展開(福島16/03/09) 

 

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/176973/1より転載

「脱原発を参院選の争点に」小泉元首相が安倍政権“打倒宣言”

2016年3月10日

 福島第1原発の事故から5年目。小泉純一郎元首相が9日、福島市でのイベントに参加、改めて脱原発を訴えたが、驚かされたのは、さながら「安倍政権打倒宣言」みたいな発言も飛び出したことだ。

「原発事故5年目になって原発事故から学ぼうという姿勢がなくなっている」

「汚染水は『アンダーコントロールされている』とか『日本の安全基準は世界一』というデタラメなことを政府は言っている」

 名指しこそしないものの、講演でこう斬り捨てた小泉はその後の記者との一問一答でもアクセル全開だった。

――原発推進の安倍首相に対する思いは?

「原発ゼロに切り替わるといいと思っているのですが、なかなかそうしそうにないね。(安倍首相ら政権担当者は)どうしてこんなに簡単なことが分からないのか。安全ではない。コストは安くない。クリーンエネルギーでもない。よく調べてみれば、(こうした原発推進派の理屈が)『嘘だ』ということはわかると思う。結果的にわからないのではなくて、『原発がないと経済発展できない』と思っているのではないか」

――(原発問題は)参院選の争点になる?

「そういう意思が野党第1党にないというのが不思議だね。ふつう、野党第1党なら自分で争点をつくり出しますよ。それが、民主党も原発ゼロを争点にできないというのも私は分からない」

――「原発ゼロ」にイエスかノーかの選挙にすればいい?

「大きな公約のひとつにするべきだと思うのです。与党はしたくないでしょう。私は原発ゼロの時代が来るまで粘り強く活動を続けていこうと思っています。引退したけど、あの事故を目の当たりにして、『こういうものだったのか』という悔しい思いをしている。他の問題に口を出すときりがないから、これに絞ってやっている。日本の国民の力は大きいから諦めていませんよ」

 安倍政権が原発ゼロを言い出さない限り、とことん戦う宣言である。野党は小泉流、ワンイシューのケンカ上手を見習った方がいい。