山城博治議長が国連人権理で演説「日本政府が沖縄の市民弾圧」
【ジュネーブ共同】米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設への抗議運動を続ける沖縄平和運動センターの山城博治議長が15日、ジュネーブの国連人権理事会で演説した。
日本政府が沖縄の軍事化に反対する市民を大規模な警察力で「弾圧し、暴力的に排除している」と訴えた。自らの長期拘束について「当局による明らかな人権侵害だ」と主張した。
山城議長は米軍北部訓練場での抗議活動で昨年10月、有刺鉄線を切断した器物損壊容疑で逮捕後、約5カ月間勾留され、公判中。演説でも、長期勾留中に家族とも会うことを許されず「自供と抗議運動からの離脱を迫られた」と述べた。(共同通信)
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「政府、沖縄で人権侵害」 山城氏、国連で声明発表
【ジュネーブ=島袋良太】沖縄県の米軍北部訓練場のヘリパッド移設工事を巡る反対運動中に逮捕され、5カ月間にわたり長期勾留されていた沖縄平和運動センターの山城博治議長が15日午後(日本時間同日深夜)、スイス・ジュネーブで開かれた国連人権理事会で声明を発表した。山城氏は「私は自供と抗議運動からの離脱を迫られた。当局による明らかな人権侵害だ」と指摘した。
その上で「私も沖縄県民もこのような弾圧には屈しない。日本政府が人権侵害をやめ、新しい軍事基地建設に反対する沖縄県民の意思を尊重することを求める」と強調した。
山城氏の声明発表は国連NGO反差別国際運動(IMADR)の招待で実現。山城氏は「私は抗議活動の最中、微罪で逮捕された。その後、2度遡(さかのぼ)って逮捕され、勾留は5カ月間にも及んだ。弁護士以外との接見を一切禁じられ、家族にも会うことも許されなかった」と訴えた。
さらにヘリパッドの建設に絡んで日本政府が「抗議活動の市民を弾圧し、暴力的に排除するため、大規模な警察力を沖縄に派遣した」と説明した。
山城氏の勾留を巡っては、国連特別報告者のデービッド・ケイ氏が12日に国連人権理事会に提出した報告書で、名護市辺野古の新基地建設や北部訓練場のヘリパッド建設などに触れ「不均衡な重い罰を課している」と指摘している。
山城氏は16日にはジュネーブの国連ビルで開かれるシンポジウムにも参加する予定。