「私は黙らない」新宿駅前で抗議集会
毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20180429/k00/00m/040/070000c
2018年4月28日 20時12分(最終更新 4月28日 22時32分)
大型連休初日の28日、人が行き交う東京・新宿駅前に、カラフルなプラカードを持った若者たちが集結した。プラカードには「With You」「どんな仕事でもセクハラは加害」「私は黙らない」などの文字。財務省の福田淳一前事務次官によるセクハラ問題で被害者の女性記者に対するバッシングが広がったことに抗議し、参加者が次々とスピーチした。【中村かさね/統合デジタル取材センター】
「この人は私を対等と思っていないのだと思い知らされる経験を、多くの女性が経験してきた。仕方がない、とあきらめてきた人がたくさんいると思う。だから、私はもう黙りません。あなたは何も悪くない。決して独りじゃない」
冒頭でこう訴えたのは、集会の呼びかけ人の一人、津田塾大4年の溝井萌子さん(22)だ。「セクハラを許容してしまう社会に抗議しよう」と、有志でツイッターなどで呼びかけた。
スピーチした日本女子大大学院の是恒香琳さん(26)は「高校生のころ『いいお嫁さんになれないよ』と言われた。大学院に入ってからは『勉強ばかりしていると結婚できないよ』と。私の意志や選択を無視した言葉です。私が何者であるか以前に、おまえは女だと言われている気がする。尊厳が傷つけられる」と怒りを込めた。前事務次官のセクハラ問題に触れ、「女性がウソをついているように言い、被害を矮小(わいしょう)化するような発言を繰り返した麻生大臣は謝っていない。この社会で女がどう見られているか見せつけられました」。
集会には男性も参加した。ゲイの男性は「男と女の戦いだと分断するのではなく、ともに立ち上がらなくてはいけない」。筑波大大学院生も「男性優位の社会で、自分の言動や態度が目の前の誰かを傷つけてきたのではないか。これは女性や性的マイノリティーの問題ではなく、私たち男性の問題でもある。私たちも当事者だ」と訴えた。
集会は「いつか生まれる私たちの娘や息子たちが生きる社会のため、ここから絶対に変えていきましょう」との言葉で締めくくられた。大型連休が始まったばかりの新宿は好天にも恵まれて人があふれ、道行く人や海外からの観光客も足を止めてスピーチに聴き入っていた。
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「集まった参加者たちは、思い思いのプラカードを手に、セクハラやその根底にある性差別に抗議した。最大のメッセージは、『私は黙らない』だ。」
市民連合@shiminrengo
私はもう、黙らない。セクハラや性差別に声を上げたときに言われた7つのこと
#私は黙らない0428 https://www.buzzfeed.com/…/saoriib…/we-will-not-be-silenced……
「レイプされた行為以上に、周囲のサポートを得られなかったことがショックだった。
この問題を逆手にとって声をあげれば、抑圧されている人たちはもっと自由になれる」(フェミニスト、24)
私は社会が求めるいい女なんかにはなれない。だから今日ここに立つことを決めた。
福田和香子さん(フェミニスト)スピーチ #私は黙らない0428