憲法を日常に感じ語っていきたい(けいこさん)
こんにちは、私は、長野市に住んでいる5歳と3歳の子どもの母親です。
憲法が日常に溶け込んでくると、心が温かくなります。
いまの世の中、大人も子どもも時間に追われ、やることにおわれ、生きるだけで精一杯になっています。
でも、ふっとたちどまるとみえてくるものがあります。
今の社会は、まわりに合わせることが良いこととされてしまっています。
皆と違う意見を言う人は、おかしい、変わっている。
皆と同じ行動ができない子は、おかしい、変わっている。
周りになじめない、まわりにあわせられない子は、空気を読めない子。ダメな子。
でも本当にそうなのでしょうか
憲法が日常に溶け込んでいれば、そうは思わないのではないでしょうか。もっと温かい心で、自分を、周りの人を見ることが、理解することができるのではないでしょうか。
雨の日に傘をささなければいけないのでしょうか。
授業中にノートに絵をかいていてはいけないのでしょうか。
子どもの尊厳・個人の尊厳を大事にするのならば、雨の日に傘をささずに雨を感じたいのなら、感じればいい。風邪や洗濯の心配は、親の都合であり、子どもは全身で雨を、自然を感じたいのなら、それの何が悪いのだろうか。
絵が大好きな子が、授業のちょっとした間に絵をかいて何がいけないのだろうか。授業を妨害しているわけではない。周りに迷惑をかけているわけではない。
今の世の中、とても生きづらくなっています。~しなければいけない。こうしなければいけないということに縛られすぎているのでは、ないでしょうか。
私は、憲法を身近に感じることで、気づくことができました。
皆違って、みんないいという、金子みすゞさんの言葉がすっと心に入ってきました。
それぞれが、べつべつで、でもそれに優劣は無いことを、それぞれが、かけがえのない素晴らしい人だということを。「個」をありのままに認める、ことばにすると簡単なようだけど、
何かの基準を決めては競いあうこの現代では、大変難しくなっています。
私は、憲法を身近に感じることで、子どもたちに怒ることが少なくなりました。
心にゆとりが、温かさが戻ってきました。
子どもたちを見守る余裕が出てくると、子どもたちが何をしたいのか、何を感じているのか、見えてくるものがあります。もちろん、社会で生きていく上では、ルールも守らなければいけません。お互いの個を尊重しつつ、話し合いによって譲り合うところを決めていく。その根本が法律となります。
憲法は、私たちに「あなたは、あなたでいいんだよ。」と個人としてありのままを認めてくれています。
もっと温かい社会で生きていきたい。温かい社会で、子どもを育てていきたいと思います。温かい社会を作り出す人を増やしていきたい。そのために私は、憲法を日常的に感じ、語っていきたいと思います。
心の真ん中に憲法を。
3月21日(水・祝)午後1時~長野県社会福祉総合センター3階講堂で、前川喜平前文科事務次官と「親・子・みんなで考える 勉強ってなに?憲法ってなに?」を開催します。
勉強ってなんのため?
私たちにとって憲法ってなに?
勉強と憲法は、どうつながっているの?
いっしょに考えてみませんか。
憲法は、ほんとうは身近で暖かいのです。
空気のように当たり前に存在しますが、先人たちの血と涙が作った平和への結晶です。
憲法は人生のしるべ。
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