いくら自分の生命活動の一切が、宇宙の生成力(天徳)に依るものだという事を、頭の中では分かっていても、その本当の価値をしみじみと知る事は、難しい。
天徳の活動力は、全宇宙に広がっている偉大なる生命力であるから、なかなかその一端さえ感知する事が出来ない。
ただ唯一有り難い事は、そんな偉大な力が私個人の中にも、有るという事なのだ。
天徳とは、まさに遠くに有って近くに有る。
最近になって、人が宇宙の生成力に依って生きている事が、遺伝子の科学的研究に依って、はっきり分かったのである。
今までは常識や現代科学で理解出来ない事は、一切無いと思っていたが、現代科学でも目に見えない、宇宙の偉大なる生成力に、頭を下げざるを得なくなった。
今こそ天に向かって「ありがとう」「お陰さまです」とお礼を申し上げあげるべき時がきた。
「我を約するに、礼を以てなす」ー孔子は宇宙に対して礼を尽くせば、自分と宇宙の慈悲深い生成力とが、必ず結ばれると説く。
村上和雄先生が「スイッチオンの生き方」(致知出版社)で、こう述べられている。
「人間の身体は、水素、酸素、窒素など、色々な元素に依って出来上がっています。
それらの元素は全て、地球上に有るものです。
という事は、私たちの身体は地球上の元素を借りて、成り立っていると言えると思います。(注力)
地球に有る元素は、何処から来たのかと言うと、宇宙から来ています。
だから私たちの身体は、元は宇宙から来ているのです」
貴方の生命は、いま宇宙の進化のトップに生きている。