セイショウ坊のブログ

埼玉県飯能(はんのう)市 真言宗智山派・円泉寺住職です。
円泉寺ホームページにもブログがございます。

摩怛梨天の延命寺(青砥やくじん)

2021-04-25 08:05:39 | 他の寺社
葛飾区青戸の真義真言宗延命寺です。
延命寺は観応元年(1350)に草創され、元禄6年以降は本所中之郷(墨田区吾妻橋)にありました。
大正12年の関東大震災により、昭和3年に現在地に移転しました。
写真は2010年の参拝です。

葛飾区白鳥にも天台宗延命寺があり、「葛飾区 延命寺」と検索すると両方出てきます。
間違える方が多いようです。注意が必要です。

御本堂扁額に「摩怛梨天」とあります。
額は大正11年に奉納されました。浅草寿町の方々が施主になっています。
けっこう有名な役者さんの名が見られます。



御本尊は地蔵菩薩ですが、「青砥やくじん延命寺」としてしられ、摩怛梨天・摩多利神(またりじん)は、三面大黒天のようです。
疫病が各地で流行りましたので、あえて悪神である摩多利神を祀りました。
利根川沿いに多く祀られています。
旧利根川は江戸湾に流れ込んでいました。青戸の延命寺は一番の下流になります。
当寺摩多利神ブログlink


境内に石仏が祀られていました。




二十一仏庚申塔もあります。
山王二十一社(滋賀県大津市・日吉大社)の本地仏御真言が彫られています。



私たちが知る青面金剛・三猿に移行する貴重な石碑です。
都内最大級の百万遍念珠があります。




延命寺は墨田区本所の三圍(みめぐり)神社の別当だったようです。


飯塚白山神社の御嶽三神石像

2021-04-24 07:36:13 | 他の寺社

野田市の白山神社は、平将門ゆかりとのことでしたので参拝致しました。
今から11年前の写真です。

駐車場から鳥居に向かいまずは参拝です。




ごく普通の神社です。桜の頃参拝するのが良いでしょう。




境内には素晴らしい御嶽三神の石像が祀られていました。



練馬区下石神井の御嶽神社の御嶽三神石像の後でした。
同様な御尊像に会えるとは思わなかったので、嬉しくなったことを思い出します。ブログlink

本殿にも何の神様かわ分かりませんが、石仏が祀られています。
随神門の二神代わりなのかもしれません。




飯塚白山神社 千葉県野田市木間ケ瀬475(旧関宿町)


下石神井御嶽神社の御嶽三神石像

2021-04-23 07:43:25 | 他の寺社
西武新宿線の上伊草駅からでしたら近いのですが、池袋線の石神井公園から石神井池などを廻り、下石神井御嶽神社に参拝致しました。
今から11年前の写真です。




御嶽神社は天保の頃に御嶽信仰が広がり、開かれたようです。







一山神社には行者一山(井原治兵衛)が祀られているのだと思います。




御本社脇、一山神社裏にある塚の上に、御嶽三神石像が祀られています。








他にも不動明王などの石仏が祀られています。



次回の「飯塚白山神社の御嶽三神石像」ブログです。ブログlink


小川町の二連板碑 両親夫婦の成仏を祈る

2021-04-22 07:39:46 | いろいろ
埼玉県小川町には二連板碑が3ヶ所あります。
夫婦の成仏を祈り逆修のため、あるいは両親の成仏を祈願し建立されたようです。

埼玉県には板碑が約27,000基あるようですが、知る限り二連板碑はこの地区のみです。


大梅寺 埼玉県比企郡小川町大塚470




梵字阿弥陀如来二連板碑 暦応四年 1341年
下に光明真言が彫られています。




円城寺 埼玉県比企郡小川町青山654




梵字阿弥陀如来二連板碑
下に光明真言が彫られています。



①向かって左 延文6年 1361年 ②向かって右 正中2年1325年


西光寺 埼玉県比企郡小川町小川1277




梵字阿弥陀三尊二連板碑



応安元年 1368年


かつて板碑の元になる青石は埼玉県長瀞町のみと言われていましたが、小川町も産地であることが明らかになっています。
私は父から青石塔婆と聞いていました。板石塔婆とも言われています。



他の二連板碑
行ったことはありませんが、調べてみました。

新福寺 千葉県香取市
地蔵院 千葉県香取市
浄土寺 千葉県

三連板碑
城ノ平公園 大分県臼杵市野津町


色々検索してみると、面白い資料が出てきました。
徳島県立図書館の資料
つるぎ町の板碑 -
「https://library.tokushima-ec.ed.jp › webkiyou 板碑」で検索して下さい。PDFです。

双式阿弥陀画像板碑
徳島県つるぎ町半田地区

双式観音像板碑
還国寺 徳島市寺町
浄智寺 徳島市寺町


双式板碑 徳島県美馬市木屋平
大北・井奥家西
大北・井内家


観音像と地蔵像の双式板碑
赤松の青木家


他にもありますのでPDFから使用させていただきます。

1石2基の双式板碑は,4例認められる。
木屋平地区の2例(岡山他2009)と石井町の石川神社の2例(市楽石川神社境内と加茂野の善福寺跡)
徳島市国府町1例である。

徳島県内での双式板碑は,神山町では22例あり、1例のみ3基で構成される。
そのうち、20例が阿弥陀三尊種子板碑で、1例が線刻五輪塔、1例が大日三尊種子である。
徳島市では、前述の観音像板碑と応神の線刻五輪塔板碑の2例である。
応神弥勒寺の板碑は、明徳5年の名号板碑と阿弥陀三尊種子板碑である。



西光寺の二連板碑

2021-04-21 07:43:02 | 他の寺社
小川町の西光寺には二連板碑があると書かれていましたので、参拝させていただきました。
先ほど寄った龍谷薬師は、西光寺の境外仏堂でした。




参拝したのは14日です。御本堂では花祭の期間のようです。
私の寺では11日(日)まででした。



二連板碑です。
小川町には七ヶ所あるようです。他の地区では見たことがありません。



応安元年(1368)とあるようですが、確認できませんでした。




普通は六地蔵に手を合わせ参拝するのですが、境内敷地から離れた場所にありました。



脇には地蔵菩薩、庚申塔などが祀られています。