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日高保護司会が更生保護活動の拠点にと、 サポートセンター日高を開所 〈2019年3月2日〉

2019年03月02日 08時30分00秒 | 記事

開所したサポートセンターの前で企画調整保護司の皆さん


 罪を犯した人や非行少年らの社会復帰を支援する保護司の活動拠点となる「更生保護サポートセンター日高」(運営委員長=伊東直彦・日高保護司会会長)が1日、御坊市湯川町小松原の丸仁ビル1階(御坊駅前)に開所した。県内8カ所目の施設で日高保護司会が地域の関係機関や団体と連携しながら活動。ベテランの企画調整保護司が週3日駐在し対応に当たる。より一層の更生保護活動の広がりと充実に期待がかかる。

 保護司とは、国の更生保護法に基づいて法務大臣から任命される非常勤の国家公務員。ボランティアで保護対象者の社会復帰支援にあたり、活動は対象者の状況観察や社会復帰に向けた住居や就業先の相談、非行相談、犯罪予防活動など多岐にわたる。
 日高保護司会には現在60人の保護司がいるが、これまで保護対象者との面接など活動場所は主に保護司の自宅などで行うことが多かった。
 センターでは和歌山保護観察所長から委嘱を受けた日高保護司会の企画調整保護司11人のうち1人が交代で駐在し対応。個々の保護司活動のサポートや保護対象者との面談場所のほか、更生保護関係・協力関係団体との連絡調整や会議の場、保護司の会合、社会を明るくする運動に関する事業、会報の発行・配布などに活用する。開設に向けて社会福祉法人和歌山遊技業協同組合福祉事業協力会が助成金、大杉グループ=御坊市=の大杉達会長が寄付金を送り、事務機器の購入費に充てた。伊東会長は「更生保護活動の充実を図るための拠点。過ちを犯した人たちの更生に尽くすとともに、明るい社会を築くためにすべての人と手を携えて犯罪と非行の防止、再犯防止の啓発活動に努めていきたい」と話した。
 運営日は原則的に毎週月、水、金曜日(祝日を除く)の午前10時~午後4時。問い合わせは更生保護サポートセンター日高(電話24・9908)。役員は次の皆さん。
 運営副委員長=市ノ瀬晴夫▽センター長=久保井利達▽事務局長=塩路岐▽会計=林幸子。


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