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GO!GOBOプロジェクト、今夏商品化、プロモーション活動 〈2019年3月10日〉

2019年03月09日 08時30分00秒 | 記事

11月のキャンピングカーイベント


 御坊市は「わがまち魅力発信事業・GO!GOBOプロジェクト」で、平成31年度は「花」「宮子姫」「アウトドア&食」「紀州鉄道」の4チームが開発した体験プログラムを商品化し、プロモーション活動を展開する。国の地方創生交付金1260万円を活用し、6月までに商品化の内容を決め、7月からインターネット広告や旅行会社等への売り込みなどプロモーション活動を行う。あわせて県内外から協力サポーターを募り、市民らの参画者を増やすネットワーク拡大にも力を入れる。

 着実に御坊に愛着を持つ人を増やそうと「100万人が1回来る御坊ではなく、1万人が100回来る御坊へ」をコンセプトに宮子姫、寺内町、観光農園、スターチス、紀州鉄道など観光資源を活用し、30年度に4チームがそれぞれの体験プログラムを開発。インターネットサイトで全国ユーザーの意見も取り入れ、先行体験イベントを実施。
 アウトドア&食チームは、野口オートキャンプ場を「キャンピングカーの聖地」にしようと、フェイスブックで国内最大級のキャンピングカー倶楽部メンバーと連携し、昨年11月にキャンピングカーパラダイス御坊を開き、全国から30台60人が参加。寺内町散策やみかん狩り、地元食材の料理を出した御坊マルシェなどを楽しんだ。
 宮子姫チームは、インバウンドの流れを引き寄せようと、外国人女性をターゲットに今年1月に先行体験イベントを行い、アメリカや中国などから18人が参加。宮子姫ゆかりの吉田八幡神社で宮子姫そばを食べ、美人王子の塩屋王子神社を参拝、全国一真生産量を誇るスターチスの髪飾りづくり体験、胡蝶蘭のアレンジメントを楽しんだ。
 紀州鉄道チームは、沿線の商店街エリアや寺内町に新しい人の流れをつくり活性化を図ろうと、17日まで車内を昔懐かしい駄菓子やグッズで飾り付けし、ノスタルジーな空間を演出する「紀州鉄道駄菓子列車」を運行し、関連イベントも実施。土曜日、日曜日は車内にカウンターを設け、駄菓子を販売し、家族連れらの人気を集めている。
 花チームは、23日に日高港に初寄港する国内最大客船「飛鳥Ⅱ」の乗船客を対象に花の体験コーナー「フラワードリームスペースinごぼう」を実施。スターチス、カスミソウ、ガーベラ、バラなどで彩った花回廊をつくり、ハーバリウム、オリジナルアクセサリー、フラワーアレンジメントの体験教室を行い「花のまち御坊」をPRする。
 今後、4チームごとに商品化するプログラム、実施主体、ターゲット、協力パートナーなどを決め、7月から順次プロモーション活動を展開する。インターネット広告制作・掲載、ポスター・チラシ制作、プロジェクトの告知動画制作などを行い、商品をPRするほか、ふるさと納税返礼品への出品も検討する。
 また、将来的なI・Uターンも見据え、プロジェクトに関わってくれる人を増やそうと、フェイスブックやインスタなどSNSを活用し、県内外からプロジェクトの協力サポーターを募るほか、地域住民の参画者も増やすなどネットワーク拡大に力を入れる。市企画課は「新たな人の流れをつくることで、まち全体が活性化するよう取り組んでいきたい」としている。


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市議会定数特別委「4人削減」たたき台に議論 〈2019年3月9日〉

2019年03月09日 08時30分00秒 | 記事

4人削減で議論を始めることになった特別委


 御坊市議会議員定数等調査特別委員会(田端卓司委員長)は8日に開き、今後の委員会運営について協議。昨年12月議会で定数14を2削減する条例改正案が議員提案され、反対多数で否決された経緯から改選後の議会で特別委員会を設けて議論することにした。この日は委員からたたき台として「4人削減」が提案され、他の委員から異論は出ず、4人削減から議論を始めることで意思統一を図った。

 昨年12月議会では当時の山田勝人議長が人口減少や行革、将来の市町村合併を視野に議会運営委員会での議論を求め、全員協議会で意見を聞いた上で賛成派の西本和明議員が定数2削減の条例改正案を提案したが、賛成5人、反対7人の反対多数で否決。反対派から「議論の時間が足りない」「時期尚早」との意見が多かったこともあり、改正後の議会で特別委員会を設けて議論をすることにした。
 この日の委員会では、まず結論を出す時期が議論になり、田端委員長が「期限を切るつもりはない。時間をかけて議論したい」との意向を示したが、山田委員は「議論は昨年12月から始まっている。すでに議論のベースは出来ており、遅くとも今年12月議会には結論を出すべき」、西本委員は「長く議論すればいいというものではない。次の選挙に出ようと考えている人もいるだろうから、早く結論を出してあげた方がいい」、平井俊哉委員は「たたき台を出してもらい、早めに結論を出すべき」と、短期間が主流を占めた。
 次に、議論のたたき台として山田委員が「2人削減が否決された。議論を始めるたたき台として4人削減を提案したい。今後、議論していく中で3人になるのか、2人か、1人かは分からないが、まずたたき台を決めないと議論が始まらない」と提案。西本委員が「4人削減したら、どのようなメリット、デメリットがあるのか、そういう調査研究をしていったらいい」と賛同。他の委員から異論は出ず、4人削減から議論を始めることになった。
 特別委員会は賛成派が多数を占めるため、削減で議論が進むのは確実。昨年12月議会から新人2人が増えたが、14人の顔ぶれを見ると、反対派が過半数を占める現状に変わりはない。今後、議論を進める中で「時期尚早」を理由に反対した議員が態度を変えるかに注目が集まりそう。
 また、防災・減災対策特別委員会(山本清司委員長)も開き、執行部から市の対策概要を聞き、今後の取り組みについて協議した。

 総括質疑 8日の本会議では上程14議案の総括質疑を行い、終了後、常任委員会に審査を付託。常任委員会は11日に開く。


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