志賀小校舎改築のイメージ図
日高町は6日、11日開会の定例会議に提案する2019年度当初予算の概要を発表した。昨年度比3億4341万円増(8・6%増)の過去10年間で最も多い43億2189万5000円で、小学校統合関連の志賀小校舎改築への実施設計などを盛り込でおり、2020年度改築工事へ向け準備したい意向。農改センター改修や町道改良など費用がかさむ事業が目白押しで、町は「財政調整基金も切り崩して対応し、必要な施策に投入している」としている。
小学校統合関連では志賀小の増築や現校舎改修の実施設計、駐車場の用地買収と造成などの費用1億1210万円を計上。校舎改築に向けては2017年度から基本設計に取りかかり、体育館横の配膳室を取り壊して平屋の増築校舎を建てて普通教室1室を確保し、町道の路線を変更させて用地を広げて現校舎東端に平屋の増築校舎を建設し、普通教室3室と配膳室、トイレを整備。同校向かいにある現状の駐車場では、運動会など行事の際に周辺への協力が必要で、約50台分が置ける駐車場(1365平方メートル)を東側に設けるため、用地買収と造成にかかる。
増築することで1教室最大38人のため、4教室増えることで152人分が増える計算。元々、手狭となっていたところに人口増となっている上、比井小との統合も控えることに対応。今議会で予算化することで、2020年に着工し、方針を定めた2021年の統合に間に合わせたい意向。
このほか主な歳出は、LED整備やエアコン改修、自家発電装置設置など農改センター改修工事関係費2億5595万円、町道高家中央線改良事業1億5000万円、比井の天路山城跡の埋蔵文化財調査委託料3100万円、比井漁港集落道測量設計委託料2300万円、阿尾高台への避難階段設置の避難路整備工事1500万円、高台へ移す阿尾消防車庫整備工事1135万8000円など。
760万5000円減額して41億686万2000円とする2018年度一般会計補正予算も提出。2万円購入で2万5000円分の低所得者・子育て世帯プレミアム付事業費90万6000円なども組み込んでいる。
その他の主なニュース
● 印南町 4月から幼児教育無償化へ 4、5歳児に加え3歳児にも拡充
● 川辺西小で早くも「卒業桜」が満開近し
● 県立高校入試本出願状況 紀央館普通科9人定員超過
● 美浜町、県下初の策定に向け第3回専門委員会開催 復興事前準備計画案まとまる