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飛鳥Ⅱ初寄港 ジャンジャカ、物産販売大人気 乗船客722人を温かくおもてなし 〈2019年3月24日〉

2019年03月24日 08時30分00秒 | 記事

乗船客に喜ばれたジャンジャカ踊り

 日本最大のクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」=全長241メートル・総トン数5万142トン=が23日、春の休日小豆島・紀州日高クルーズで日高港に初寄港。地元の御坊市が国や県、郡町村会、日高広域観光振興協議会、御坊商工会議所、JA紀州、紀州日高漁協、市観光協会など関係団体と連携した「おもてなしイベント」を行い、乗船客722人、クルー471人を歓迎。大勢の地域住民も訪れ、道成寺会式の名物「ジャンジャカ踊り」や日高地方の物産販売、ステージ発表など各種イベントでにぎわった。

 午前8時からイベントを始め、日高地方のゆるキャラ12体が勢揃いする中、天音太鼓保存会の太鼓演奏を先頭に「ジャンジャカ踊り」が岸壁を練り歩いた。全長21メートルの蛇体は迫力があり、乗船客も「すごい」と大喜び。大蛇が硝煙を吐き、安珍が逃げ込んだ釣鐘に巻き付いて炎で焼き殺す「安珍清姫物語」クライマックスの再現に拍手と歓声。
 歓迎セレモニーで柏木征夫市長が市の歴史や見どころを紹介し「おいしい農産物、果物、海産物がたくさんあります。メモリアルデーとして良い思い出をつくり、また何度もお越し下さい」とあいさつし、市観光協会副会長の新田みどりさん、第7代宮子姫の野口美晴さん、弓場蝶乃さんが堤義晴船長、和田光一郎機関長、吉田悟ホテルマネージャーに花束を贈った。
 続いて柏木市長、堤船長が記念盾を交換し、日高郡町村会長の日裏勝己印南町長が乗船客全員に地元特産品の釣鐘せんべいを贈り、堤船長から柏木市長にハウスワインを返礼。市商工振興課からも乗船客全員に絵はがきセットをプレゼントした。関係者、ゆるキャラも入って記念撮影し、海上の北防波堤先端から色付き花火20発が勢いよく打ち上げられた。
 特設ステージでは、市民吹奏楽団、ゆるキャラ大集合、まるちゃんず、天音太鼓保存会、わんだーらんど、地域密着型アイドルグループ「Fun×Fam」が出演。物産展は7市町や御坊商工会議所、JA、漁協などが日高地方の特産物を試食、販売し、乗船客や来場者の人気を集めた。乗船客300人、来場者100人に伊勢エビが入った豪華海鮮鍋を振る舞い、公募で決まった40人を対象にした船内見学会を楽しんだ。
 岸壁には観光バス10台以上が待機し、乗船客が春の道成寺ツアーなどオプションツアーを満喫。午後0時20分からお見送りセレモニーを行い、地元のよさこい踊り連「夢屋舞組」が踊りを披露し、午後1時の出港にあわせて花火40発が打ち上げられ、集まった来場者がバルーンリリース、紀央館高校漫画部がデザインした小旗を振りながら乗船客を見送った。


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