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交通違反を激減させる方法

2016年06月02日 | バイク
皆さん、日本の年間交通違反検挙件数はどれくらいかご存知ですか。

ネットで調べてみました。

2002年~2006年の平均で、

赤切符発行枚数 796505件

青切符発行枚数 7586999件

です。

すごい件数でしょ。

お上の理屈では、交通法規を守らない人が悪いんでしょうが、年間に840万件も検挙されてるって事は、交通法規を守れないドライバーに大量に免許を交付してるって事ですから、免許を交付する側も責任を取ってもらいたいものです。

さて、そんな事言っててもどうしようもないですから、私たちの自主的な活動で交通違反を激減させられる方法を提案しましょう。

赤切符を貰っちゃったら、最低でも罰金刑が下されちゃいますが、青切符は略式手続で「反則金」を納付する事になってます。

なぜこんな制度ができたのか、それは前述したように、年間700万件以上も裁判することができないから、「裁判」と言う工程をすっ飛ばして処理してしまう為です。

だいたい、裁判所がパンクするくらい違反者の出る法律っていったいなんなのさ、と思いますが…

ところで、日本には裁判所はいくつあるんでしょうか(出展Wikipedia)。

最高裁判所:1庁
高等裁判所:8庁(支部:6庁、知的財産高等裁判所:1庁)
地方裁判所:50庁(支部:203庁)
家庭裁判所:50庁(支部:203庁、出張所:77庁)
簡易裁判所:438庁

全部合計すると1037です。

さて、ここでもし、青切符を貰っちゃったドライバーが全員略式手続を拒否して正式裁判を受ける手続きを取ったらどうなるでしょうか。

まず、年間740万件の交通違反案件が、検察に送られ、起訴、不起訴を判断する事になります。これは、1年365日で計算して、1日に20274件の交通違反案件を処理する事になります。ちなみに不眠不休で処理したとして、1分辺り14件のペースです。

さて、検察が不眠不休で毎日20274件の軽微な交通違反を目出度く全て起訴したとしましょう。次は裁判です。裁判も休日無しでも1日に20274件こなしていかなければなりません。

さて、裁判所の数は、最高裁から出張所まですべて足しても1037件しかありませんから、交通違反の処理を休日無しで1裁判所辺り1日20件判決を出さなくてはなりません。勿論交通違反以外の訴訟もやって行かなきゃなりません。

全国の裁判所の交通違反裁判能力を年間20000件と仮定すると、今年の交通違反を処理し終わるのは、350年後になってしまいます。

どう考えてもパンクですね。交通違反検挙の件数が減らなければ、検挙されても死ぬまでに裁判して貰えないなんて事になります。

こうなると物理的に交通違反が検挙できなくなってしまいます。

つまり、交通違反が激減するのです。多分年間に1万人くらいしか検挙できなくなります。

どうです、合法的に、国民に保障されている「裁判を受ける権利」を行使するだけで、日本の交通違反が激減するのです。

素晴らしい提案だと思いませんか。

前述しましたが、1年に800万件を超える交通違反が発生している事自体が、どう考えてもおかしいです。

おかしいのは法律か、免許制度か、運転者か、あるいはこれらの組み合わせか、どうなんでしょうね。





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