チビの絵本で、日本国内にも ”2階建てバス”がわずかに走っていることを学んでいたので、香港では 決して国内でお目にかからない”2階建て路面電車”に乗ることは 至上命題。
というわけで、香港最終日の午前中、香港島を東西に走っている電車に乗ることにしました。例によって 路線図も何も持たないので、行き当たりバッタリ。電車の行き先は”屈地街”で、なんだか地獄の地番のような恐ろしさです(住んでいる人御免なさい)。ちなみに後ろ乗り 前降り(漢字表記では”落”)で、均一運賃はICカードで後払い。
電停で待っていると、カラフルな電車が数珠つなぎでやって来きて、どれもそこそこ満員のため、意を決しないと乗れません。後方の階段で サッと2階へ上り、空いてるスペースへ落ち着いて 初めて気づいたのですが、どの電車も 空調無し。この日は 曇りだったので開けた窓から 空気の入れ換えが出来たのですが、雨の日の蒸し暑さは、想像しただけでグッタリします。また速度もあまり出ない上、300mごとに停車するので、ウチワとタオルは必需品でした。
車内はこんな感じで、眺望がよく、整然としています。ただし 自分が降りる場所では 「押しボタン」など連絡手段が無いので、出口近くで待機が必要です。
2階に座ると 香港名物の「路上にはみ出す看板」も、迫力満点。結局 この電車の終点(屈地街)まで キョロキョロしながら乗り続け、別の電車で中心街へ戻ってくるという往復を楽しみました。