会員ポイントが貯まったので、公開中の面白そうな映画を見に行きました。『バンテージ・ポイント』は、情熱の国 スペインを舞台(実際の撮影は中南米です)に、外遊中のアメリカ大統領が狙撃され さらには誘拐される?というテーマを、事情の異なる 8人分の視点から映し出す 新しい試みの作品です。
一応 古参のシークレットサービスを中心に話が進むのですが、状況を眺めているだけでは何が起こったのか?何がカギなのか?が 全然つかめずに 3人目の視点あたりから、全体像が浮き出てくるしくみです。しかもひとり一人の立ち位置が違い、仲間と思って信じていた人物から裏切られたり、恨まれていたりと めまぐるしく展開するので、あとからあとから登場人物の視点を上書きしないことには、観客も置いてきぼりを食らいそうでした。(観客も何度となく裏切られます)
見ている方の解釈だけに頼る作品・・・というより、情報処理を一緒に楽しもう!という視点が とても興味を引く映画でした。