3月8日「原発のない福島を! 県民大集会」に参加するバスの中で、伊東英朗監督「放射のを浴びたX年後」を観賞しました。この映画は「ひとつの事件を介して放射能問題と、日本に住む人々と社会のあり方を問う」作品です。そして、この映画から福島の「X年後」が見えるようです。
1954年ビキニ環礁で広島に投下した原爆の1000倍もの破壊力をもつ水爆実験を、3ヶ月に渡って行った。この時の水爆実験の被害は「第五福竜丸」に象徴されていますが、実は被爆したのは第五福竜丸1隻だけでなく992隻に上がった。200万ドルの慰謝料を日本政府が受け取り、アメリカの法的責任は不問に付して、992隻の被爆の実態は歴史の裏に封印されてしまった。
被爆した992隻の中の「第二幸成丸」では20人中17人、「新生丸」でも19人中17人が若くしてガンで死亡している。
そして、アメリカから200万ドルを受け取った日本政府は、水揚げしたマグロの放射能検査を打ち切り、日本の家庭の食卓に被爆した魚が提供されるのを、日本政府は黙認した。
福島第一原発の爆発により、日本列島を覆う「セシウム137」(2011年3月20日から4月19日)
「アメリカ原子力委員会」の発表によると、1954年のビキニ環礁での5回目の水爆実験の結果死の灰は、太平洋高気圧の影響で、日本列島は覆い尽くされたという。