今、党の強化について望むこと (2)
これは私の体験です。かつてはチラシを抱えて3.000軒をまわることができました。昔と違って面接をして手渡すことは不可能です。
玄関の「呼び出しを押して」も顔を出すのはまれであり『受け箱に入れて行ってください』との回答が良い方です。
それよりも留守宅が多いことです。結局は「チラシのぶっこみ」となります。それでもしつっこく、何回となくチラシを配ることによってこちらの熱意が伝わるとも考えました。
よって一回の選挙では2〜3回の行動をしました。つまり同じ地域に10.000枚に近いチラシを入れたことになります。
しかし、それが「票」に結びついたかということは結果の数字からも証明できます。
それが今や10分の1の300枚が限度です。最後は足がもたつき、階段のあるアパートなどは避けるという状況となりました。
これとていつまで続くかです。やれるのは後2年が限度でしょう。82歳になります。
また告示後の「選挙ポスター」があります。総支部に割り当てられる枚数は80枚です。
私は8枚から9枚、しかも知人宅の壁や道路に面した箇所に設置をしてきました。
しかもその家は党員でもなければ活動家でもありません。あえて知人を選んできました。そして選挙が終わり撤去に伺います。
その時に述べられ言葉は「ダメだったね、それに票も減っている」というものです。
地域にあって特定の政党のポスターを掲示するということは、それなりの勇気と決断を必要とすることです。
とりわけ「普通の市民」にとってはそうです。それでも議席が増え票を伸ばしているのであれば別です。
当然にして家族の中から「もう断ったら」という言葉が出ても不思議ではありません。
そのような想いが「もうこれ以上の勇気を知人に求めることが出来ない」と判断をしました。
そして今年の参議院選では3枚となりました。
自分の行動力が衰退していく。チラシ戦術が集票に結び付かない。ポスターの掲示が出来なくなっていく。
そして畑、あるいは郊外の路肩への掲示。そして有権者との接点が無くなりつつある。
つまり「地域で言葉をかわして票を取る」というかつての運動が無くなっていることを知るべきです。
(つづく)