日本聴導犬・介助犬訓練士学院の学生ノート

(福)日本聴導犬協会付属・訓練士学校の学生によるブログです。

1: 入学前に英国研修に行ってまいりました。

2008-07-02 17:27:19 | Weblog
 6月20日から28日まで、イギリスで行われたADI(国際アシスタントドッグ協会)、IAADP(国際補助犬使用者の会)に研修で一緒に同行させていただきました。

 本来は、2009年2月の入学後に同行させていただく研修でしたが、入学前に、協会のお手伝いをさせていただいていることもあって、今回は副学院長の有馬さん、事務局長のMAYUMIさん、しん君(日本初のタンデム(ご夫婦で1頭の聴導犬を活用する)聴導犬)のユーザーのKさんとご一緒させていただきました。

 今回のADIとIAADPでは有馬さんがワークショップとプレゼンで、2つの発表をし、IAADPではしん君のユーザーさんが手話で「同伴権利に関する」を他の国の方々と一緒に発表しました。英国でのADIでは検疫期間が長く、盲導犬,介助犬,聴導犬のユーザーさん達がいらしても、アメリカでのADIより補助犬の数は相当に少なかったそうです。
 でも、会場にいたどの子もその場の雰囲気になじんでいてマナーもよく素敵でした。途中、吠えてる聴導犬がいて、退出になりましたが、ユーザーの義務やマナーへの管理については、ユーザー同士できちんと守っていただいてます。
「そうしないと、権利も主張できないよね」と、有馬さんがおっしゃっていました。 ユーザーさん達はというと、障害を持たれているという事を忘れてしまうくらい他のユーザーの方に手を差し伸べたり、周りに気を配れる方がたくさんいてとても素敵でした。
 しん君のユーザーさんもとても社交的で、他のユーザーさん達と積極的にお話しをされていました。手話にも英語と日本語というように、異なるものがあるはずなのに手話なのかジェスチャーなのか、お互いに通じるものが合ったようで楽しそうにお話しされていて、すごいなぁと思うばかりでした。
 他にもイギリスの聴導犬協会、バテシー(動物保護施設)にも同行させていただき、いろいろな経験と勉強をさせていただきました。
 有馬さんはしん君のユーザーさんの英語の通訳もされていたので、3つの発表を行った事になります。お疲れ様でした。MAYUMIさんも会議中、英語をすべて手話に訳されていて、とても大変そうでした。同行されたUさんも、英訳をノートテーキングされ、疲労困憊だったでしょう。やはり、プロの方のお手伝いが必要だと、痛感しました。私もがんばって手話を覚えなければと思いました。MAYUMIさんもしん君のユーザーさんもお疲れ様でした。
 今回、イギリスに同行させていただき英語の話せない私は、せっかく同行させていただいた会議の内容も理解できず、勉強がしたいと思っているのに出来ず悔しい思いをしました。きっと、耳の不自由な方も、後で手話で説明をしてもらって理解が出来てもその時、話をしている瞬間に一緒に理解をしたいのだろうなぁと思いました。
 情報保障の大切さをひしひしと感じる英国研修でした。