東日本大震災にて被災されたみなさまに心よりお見舞いを申し上げると同時に、ご親戚、ご友人が被災されました方々のご心痛はいかばかりかと、お察し申し上げております。
まだまだ余震がおさまることがない中でも、これからの復興へ向けてたくさんの力が必要とされています。(福)日本聴導犬協会でも、何かお役に立てることはないかと、被災地にドッグフードなどをスタッフがお持ちすることになりました。「今、自分たちにできることをさせていただきたい」と、考えております。
昨年9月4日に、ハーネスサミット2010長野伊那谷研修会(盲導犬ユーザーさんと盲導犬協会の方々、そのボランティアさん達)が、ボク達の協会独自のケアを学びに宮田村まで足を運んでくださいました。いろいろな盲導犬育成団体の訓練士さんやユーザーさんが、北海道から九州の方まで遠くから、総勢26名ほどの方が来てくださり、ボク達もスタッフ,学院生さん達もみんなうれしかったです^*>ω<*^
ボク達の協会では、お耳の不自由な方や、車椅子を使われている方と接することはあっても、目の不自由な方と接する機会はとても少ないです。それなので、施設を案内したり、マッサージや協会の説明をしたり、どんな風にお手伝いができるかなど、準備をするのにも、ボランティアさん達に手伝っていただくにしても、いらっしゃるまでとても緊張をしていました。
講義をさせていただいているときに学んだのは、聴導犬ユーザーさんと同じで、ゆっくり話すこと。説明をしていても、目で文字を追ったり、写真を見たりするわけではないので、ゆっくりとはっきり話すことが大事になってきます。
スタッフが説明をしていても、補助でついている方がさらに細かく説明をしていたりと、ボク達とは少し違った目線で物事を見ているみたい。でも、きっとボク達も同じなんですよね。目の不自由な方には、ボク達の見えているものを相手に出来るだけたくさんの情報としてお伝えをする。お耳の不自由な方であれば、今話していること、聞こえている事を情報として出来るだけ多くお伝えをする。想像はできても、実際にその方達とお会いをしてみないと、どんなことが大切なのかってことは実感できないのかもしれないですね。
一番盛り上がっていたのは、やっぱりアロママッサージかな?実際にアロマ(協会で配合をしているもの)を使って、マッサージの方法をお伝えいたしました。ユーザーさん達はマッサージをあまりされたことがなかったみたいで、補助で付いているボランティアさんや訓練士さんもはじめて行うマッサージにどう説明が出来るかと、声をかけてもらったり、何度もマッサージを見てもらったりしました。もちろん、協会のボランティアさん達は説明と一緒に手を動かして、誘導をしてくださいましたけどね。
初めて経験するアロママッサージに、盲導犬さんたちもウットリでしたU*-ω‐*Uやっぱり、お父さん、お母さんにマッサージしてもらうのは、うれしいよね!マッサージをしてもらって、ウットリしたり、眠たそうにしていたり、笑っている表情になっていたり、そんな表情を補助の方たちに説明を受けたユーザーさん達も喜んでいらっしゃいました。お家でもマッサージを続けようとか、介助のボランティアさんは、お家の子にも早くしてあげたいなど、みなさんに喜んでもらえたみたいでした。
たくさんの盲導犬さん達が、講義の間ずっと静かにユーザーさん達の足元で落ち着いている姿は、とても素敵でした。ボク達にとっても、すごくお勉強になった1日でした。これからも、たくさんの補助犬ユーザーさん達と交流を持って、情報を交換できるようになっていけたら良いなって思いました^・ω・^
候補犬 だいすけ