日本聴導犬・介助犬訓練士学院の学生ノート

(福)日本聴導犬協会付属・訓練士学校の学生によるブログです。

58.盲導犬ユーザー 前野先生のご講義

2011-06-27 14:19:10 | Weblog

東日本大震災で被災された皆様、原発の影響で避難をされております皆様に謹んでお見舞い申し上げます。

被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 

今日は、協会外部の先生のご講義がありました。

盲導犬ユーザー 前野先生のご講義です。

 

えっ?聴導犬,介助犬の訓練士学院なのにどうして?って思われましたか?

補助犬の訓練士を目指すには、様々な障がいについての理解も必要となります。

補助犬ユーザさん達がどのように考えていらっしゃるのか。どんなことを困っていらっしゃるかという事を様々な角度から考えることが必要となります。

だから、聴導犬・介助犬の訓練士だからといって、聴覚障がい・肢体障がいの事だけを学ぶのではなく、盲導犬ユーザーさんからのご講義も聴かせていただきます。

そして、協会外のユーザーさん達と接する機会を与えていただくことにより、ボク達もとってもいい刺激を受けています。

 

盲導犬ユーザーさんが感じていること。視覚障がいの方が日常思っていることなどを教えていただきました。

学院生さんが疑問に思っていることにもお答えいただきとても勉強になりました。

例えば、ボク達にとっては何気なく見えているもので、説明をしなくてもいいかな?と思っているものも見えているものは教えてくれると嬉しいというお話がありました。

これは、聴覚障がいの方も同じです。何気ない会話だから説明をしなくても良いや。と思うのではなく、その会話も教えてもらうと嬉しいなど、障がいのある箇所は違っても、今、見えているもの聞こえているものを伝えることで、より良い関係を作っていくことが出来るということを学びました。

だから、ユーザさん達だけでなく、これから関わらせていただく機会があったら、そういったことに気を配りながら行動が出来ると良いな。ってボクは感じたんだ

 

そうそう、一緒に参加をしてくれた盲導犬君も講義の間中、ずっとユーザーさんの足元で落ち着いて講義に参加をしていました。補助犬同士、これからも一緒にがんばろうね

前野先生、素晴らしいご講義をありがとうございました。    準教授 だいすけ