門前の小僧になりたいくらげ

学究的な空気に憧れて専門家の周りに出没しては雑感を綴るブログ。化石鉱物系がやや多し、の予定。

日本古生物学会2017年会 in 福岡その4

2017年09月21日 | 古生物学・地学

 2日間にわたってお邪魔させていただいた学会ののち、会場となった北九州市立自然史・歴史博物館名誉館員のO先生に案内していただきました。館の設立に関わった方のお話を直接伺えるなんて機会、そうあるものではありません(お誘いいただいたT先生に感謝です。)、ありがたくご一緒させていただきます。

 解説を拝聴するのに必死であまり撮影できませんでしたが、これだけは。息子のハートをわしづかみにしたティランノサウルスのスー(全身骨格レプリカの常設展示は国内でここだけ、かも)です。階段の段差を利用した展示になっているので、ごく間近で見上げる形になり、迫力満点です。少し離れたところにスタンも展示されており、このエリアだけでも何日でも入り浸りになりそうです。

 束柱類パレドパラドキシアの前でH先生の解説もあり(息子最前列。うらやましすぎます。)、息子にとっては至福の時間です。在館できるギリギリまで粘り、後ろ髪を引かれる思いで博物館を後にしました。

 

 

 ところで今回の最大の収穫は、古生物学者になりたい息子その1への専門家からの助言。

「古生物学者は儲からない。考え直すなら今のうちだよ。」(そんな身も蓋もない!でも現実か。。。)

「学校の勉強をしっかり頑張りなさい。どの分野の研究をするにしろ、希望する大学や研究機関に進めるだけの基礎学力がなければ意味がないからね。」

「(古生物学者を目指しているなら)理数系科目は得意だろうから、英語を得意科目にできるように。話せないと研究仲間と意思疎通すらできないし。論文も最低限英語必須だよ。」

「恐竜だけでなく、いろいろ見聞を広めるといいよ。どの将来を選ぶにしろ、それは確実に君のためになる。」

・・・お忙しいのに親身にアドバイスいただき、ありがとうございました。

 

 

会場となった博物館のHPです→いのちのたび博物館公式サイト