暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

生きてる

2017年12月05日 | 古民家

 家が呼吸している・・・

無垢の柱や梁材は、加工されて家の構造材となっても生きていると言います・・・。

本来なら、枝を落とされ伐採された木は植物と言う生き物ではなく木材と言う材料になるのですが・・・

置かれた環境に合わせて、湿気を吸ったり吐いたり呼吸をしてると言われるので・・・生きてる

と表現するのでしょう・・・

実際、古民家を解体した後の欅や檜の柱・梁は、かかっていた建物の荷重が無くなった為に

ねじれたり曲がったりしてきます・・・

建っていた状態でも乾燥や湿気で反りやねじれは多少出てきますが・・・建物の重さで

抑えられて、ある程度で落ち着いてきます。

以前もお話ししましたが、新築の木造の建物は木材の乾燥でミシ!っとかパキ!!とか

結構派手な音が数年続く場合もあります。

(気が生きてる証拠です・・・と説明される場合もありますね・・・。)

丸太の皮の部分を剥がして、手斧(ちょうな)で加工した梁材は存在感があって

立派ですが・・・手加工して手間を掛けなければいけない特殊な技術を必要として・・・

木の木目や育った環境を考えて適材適所の場所に使う技術も必要となってくるのですね。

今時の建物は、意匠の部分は個性的ですごくこだわりを持ったデザインや使い勝手なのですが・・・

構造に関して言えば、耐震の強度は最新の考えなのでしょうが・・・

美しくない・・・個性が出ているとは思えない・・・と個人的な趣味で言ってはいけないのでしょうが・・・

デザインの美しさも、構造の強さ美しさも兼ね備えた造りが、古民家の姿ではないのかな・・・?

と・・・自分勝手な想いで、そんな住まい造りを夢見ております。

 

 

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