暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

光付け

2017年12月04日 | 古民家

 建築士の免許を持っている人が考えて「この建物の構造はOK!」 と言えば

複雑な計算をしなくても建てられる家が「4号建築」と言います。(かなりザックリですが・・・)

特殊な建物で「構造計算」「限界体力計算」「時刻歴応答解析」などかなり複雑な計算をするのは

「1~3号建築」などがあります・・・。

古民家を建てる為の特別な計算方法は実はありません・・・(今は「限界体力計算」「時刻歴応答解析」でも出来るようですが)

基礎や金物でカチコチに固めた家は強度の計算がしやすいのですが・・・

大工さんの経験と感と加工技術で組み上げた建物では、とても複雑な計算が必要で、基準が作れないので

お偉い方々が そんな家は認めません!・・・と言う事だそうです。

「光付け」と言う技術があります・・・。

柱の下を受ける自然石に柱の断面がピッタリ合うように、凸凹の形に柱の底を削る技術の事です・・・。

吸い付くようにキッチリ納まると・・・(柱の太さは6寸とか8寸はありますが)

柱1本だけが石の上に立った状態で、大人が横から押しても倒れ無いほどの技術です。

手仕事の技術レベルで施工精度が変わる加工では、安心出来ないという方もいますが・・・

そんな太い柱を一般の建築には使えません・・・と言うご意見もあるかと思います。

車で言えば、「F1」で試される技術が一般車に反映されている技術が沢山あるように・・・

古くからの特殊な技術があるからこそ、現代の建物に生かされる加工技術もあります。

単なる古い家・・・では無く・・・技術を継承してくれる、お手本となる大事な建物として

次の世代に残すべき建物として大切にして頂けたらと思います。

 

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